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番外編・オンナ3人ローマ+αの旅 a Roma vol.2 <2006年5月11日(木)>

案の定、時差ぼけで全員熟睡できないまま朝を迎えます。
5時半頃にはもう空が白々としてきたので潔く起き出し、ゆっくり準備。
6時半にもなるとすっかり早朝が抜けたような青々とした空に。お天気は上々です。

昨夜、お隣のお店で買っておいたフルーツやヨーグルト、カモミールティーなどで朝食です。あと、私が持参した粉末青汁も!どうしても野菜不足になりがちなイタリアの旅には必需品。母達も「あら、けっこう美味しいじゃない?」と喜んで毎日飲んでおりました。
キッチンがあると、好きなときに温かい飲み物がいただけるので、それが今回とても新鮮でした。もちろん、一般のホテルでも、「熱いお湯を下さい」と言えばくれるはずですが、やはり”いつでも火が使える”というのがポイントです。

美味しいカッフェを飲んでからコロッセオに行こう!ということで、8時に出発。昨夜は暗くて気付かなかったのですが、パラッツォから道に出るとすぐ左手の向こう側にコロッセオが見える位置にいて、全員大感激!

途中、サン・クレメンテ教会という小さな教会に立ち寄り、12世紀に作られた後陣の美しいモザイクを鑑賞。地下には古代ローマ時代からの遺跡が残されているとのことですが、時間が早すぎてまだ入れません。その後も結局行かずじまいでした。後でネット等で調べるに、何層もの歴史が一度に垣間見れる貴重なスポットだそうで、かなり後悔....。毎日のように通っていたのに。

コロッセオを間近に見られるBARで、2回目の朝食。カプチーノとパスタ(クリームやチョコ入りの菓子パン)かクロワッサン。こうして大体毎朝、部屋でフルーツとヨーグルトを、外でカプチーノと甘いパン、と2回朝食タイムを取っていました。


▲まずはコロッセオから。今回回るルートは、やはり有名どころばかり。いずれも私は全て二度目になるので、案内役&母達を写すカメラマンに徹することができるというものです。なので、旅写真はやはり少なめ。詳細は過去日記をご覧いただくということでご勘弁を....。
そうそう、コロッセオ&パラティーノの丘の共通券ですが、去年の2月は10ユーロだったのに11ユーロに上がってました。こういう入場料って、けっこうこっそり上がってます。しかも、'04-'05の「歩き方」では8ユーロって書いてあるし!
あと変更点は、9時からではなく8時半からOPENになったのと(多分ONシーズンだけ)日本語オーディオガイドが聞けるようになっていました。別途4.5ユーロなり。
次は、当然フォロ・ロマーノへ。前回、この場所を一望できたパラティーノの丘のテラスに真っ先に上ろうとしたのですが、工事中で封鎖。がっくり。
急に雲行きがあやしくなって、フォロの中を急ぎ気味で通りました。

パラティーノの丘自体は前回もテラスのある庭園しか行かず、共通券の料金に入っているのに本当はもったいないのですが、今回も有名どころを消化するだけで精一杯。今度、一人でまたじっくり見るつもり!



▲フォロ・ロマーノの終点・セヴェルスの凱旋門の脇の階段を上りきり、更に坂を上がって、ミケランジェロが設計した美しいカンピドーリオ広場に到着。前回、なぜかこの広場に行き着かず、カンピドーリオの丘を必死で歩いて更なるビューポイントを探してまわっていた模様。不可解だ。
左写真は現在のローマ市庁舎。市庁舎の階段の途中から広場を見た図が右。この模様、真上から空撮で取りたくなります。

そこから北の方へ出てカンポ・ディ・フィオーリ広場まで行こうと、少々不安になりながらも突き進んでいて、何かの人だかりが視界に入るもそのまま通り過ぎました。後ろについて来ていた母達が私を呼ぶ声。何かと思ったら、そこは偶然にも「真実の口」。方向音痴の私は、全く逆に南へ南へと進んでいたのでした。が、どういうルートで行こうかと悩んでいた「真実の口」にたまたまたどり着いたので、結果オーライです。
ちゃんと全員、口に手を入れて撮影しました。一応、皆”正直者”のようです(笑)。
これが置かれている場所は、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の入り口になります。この教会自体も、鐘楼や内部の12世紀時のモザイク画、床、祭壇など見応えのあるものだそうですが、大規模修復により、外も中も幕だらけ。残念。

さぁ、今度はちゃんと方向が分かっているので大丈夫。テヴェレ川に沿って北西を目指します。途中で、ミニコロッセオのようなものを発見。どこかで見たなぁ。。と思ったら、去年の夏に放映されたNHKの「世界遺産 イタリア横断1200キロ」のローマ編で、ここに実際住んでる人が登場していたのでした。ちょうど3階部分の窓があるところが住居になっています。この部分は中世になってからの造りですが、2階まではなんとカエサル時代に建設を始めて紀元前10年に完成したもの。2000年以上もの魂がこめられた建物に住むって、素晴らしいことだけどものすごい責任感とエネルギーを要する気がします。


▲ようやくカンポ・ディ・フィオーリ広場に到着。ここは、平日毎日午前中に立つメルカート(市)でも有名です。その名(意味:花の野原)の通り色とりどりの野菜や果物、花、そしてお肉やお魚、チーズなどの露店が賑やかに並んでいます。ここでお買い物といきたいところですが、この後一日持ち歩くことを考慮し、見るだけに。広場に面したBARのテラスでしばし休憩しながら、行き交う人を眺めます。

次は、すぐそばのナヴォーナ広場へ。「はい、ナヴォーナ広場ですよ〜。ここでは3つの大きな噴水が有名です〜」と、ハショリもいいとこのダメダメガイドの私です。
初めて訪れた時は、ガイドブックとにらめっこしながら噴水の1つ1つの彫刻たちをくまなく見てまわったものです。
でもでも、「ほ〜っ」とか「は〜っ」とか感嘆の声をあげるのみの母達を連れてると、見た事実の方が大事か、って思っちゃうダメダメ娘なのでした(ごめんね!)。

▲今度はパンテオンへ。パンテオン正面の階段や広場のオベリスクの周りにはうじゃうじゃ老若男女が座り込んでいて、ものすごい人。ちょうどこの時期、遠足シーズンということもあって、どの観光スポットも子ども達でもいっぱいでした。
クーポラにぽっかり開いた天窓から陽光が差し込む様子も見せてあげたかったので、この瞬間晴れてほんとに良かったです。個人的には、どしゃぶりの日にも見てみたい気が。。。ラファエッロの墓の前は今回も一際人だかりができていました。

さぁ、お待ちかねのランチです。
今回は一度たりとも失敗は許されません。しっかり予習して参りました。
参考資料は、平松 玲さんの「ローマで昼ごはん」とルルブシリーズの雑誌「恋するローマ」。
今日のランチと決めていたお店は、パンテオンのすぐそばにある”アルマンド・アル・パンテオン”。

前菜に、3種類のブルスケッタを、あとは銘々スパゲッティをオーダー。
私は、ローマといえばのカルボナーラ。胡椒がちょっと強めだけど、卵がすっごくクリーミーで濃厚でモルト ブォーノ!更に、残ったソースをパンにつけていただくこの幸せよ!
パスタ一品7〜8ユーロ(約1,000円)とお手軽プライス。地元の人でもかなり賑わっていました。

Armando al Pantheon
Salita dei Crescenzi, 31 日・土夜休み

食事前から少し雨に降られましたが、ほどなくやんで再びピーカンに。

美味しいランチで元気復活した母達は、まだまだ歩けるよ!と頼もしいことを言ってくれるので、次はトレヴィの泉へ。
私が最初に見た時の、何とも言えない「へ?これ?」な感想を、彼女たちも持ってしまったようでしたが、お決まりの背中向けてのコイン投げを、はしゃぎながらやっておりました。
いかんせん、人が多すぎ。早々に退散です。夜のライトアップも見せてあげたいけど、今は暗くなるのが遅いから、ちょっと無理かなぁ。。。


▲本日の最後の観光スポット、スペイン広場へ。
どっひゃーっ!人しか見えない〜〜っ。しかも、階段上のトリニタ・ディ・モンティ教会は去年から相変わらず工事中だし、階段には植え込みや花の鉢があちこちに置かれていて、階段スペースが狭く見えます。どうも、4月から5月にかけて恒例で花が飾られるようです。う〜ん、個人的には階段のみの方がすっきりして好きかなぁ。。。
母達も、どうも「ローマの休日」のイメージが強かったようで、「違うよ〜〜」を連発しておりました(苦笑)。

ここで再び休憩なり。ここからほど近い通りにお茶の美味しいお店があるというので行ってみました。
ブランド店で賑わうコンドッティ通りから細い路地に入ると、一気に人通りも少なくなり、やっとほっと一息つけます。
その店は、そんな路地裏にある”THE VERDE”。店内はアジアンムードたっぷりなしつらえで、お茶の量り売りコーナーもあり、アジア雑貨もディスプレイされて広々としたスペース。メニューは膨大なお茶(各国揃っていました)の種類に迷うほどですが、日本人の店員さんがいらっしゃるのでオススメのものを聞くと良いでしょう。お茶は7ユーロ(1,000円強)前後と少々お高めです。ドルチェにタルトやソルベット(シャーベット)までいただいて、お腹一杯。

スペイン広場横のスパーニャ駅から地下鉄A線に乗って、レジデンスの最寄り駅・マンツォーニ駅で降りようとするも、なんと工事封鎖中で強制通過。次のサン・ジョバンニ駅(大通りが3つも交差するところにある)で降りる羽目に。
ローマの大きな道って半端じゃないくらいでかいので、横断するのも一苦労。直線だと10分強で行けるはずが、暑い中20分くらいかかってレジデンスに到着。もう母達はぐったりです。

既に夕刻5時半。夕食の8時頃までが1人時間のチャンス(笑)。すぐにまた出かけます。

▲さきほどのサン・ジョバンニ駅から帰る途中に、サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会の前を通り、「ここはサン・ピエトロ寺院の前はカトリックの中心だった教会よ〜」と説明するも、既に母達は興味も示せないほど疲れていたので、こっそり一人で見に行きました。
4世紀初めにコンスタンティヌス帝によって建てられた記念すべき大聖堂で、それから1000年もの間、ローマ教皇庁がここに置かれていたとのこと。歴史の割りに新しく見えるのは、地震や火災により重ねられた改修の後、17世紀半ばに大規模に修復され、更にファサードは18世紀に入って当時の建築様式で再建されたから。

内部は4つの側廊を持つ広大な空間が拡がり、各時代、各様式のモザイク画、彫刻、天井、装飾などが随所に見られます。また、側廊から続く中庭付きの回廊では、1つ1つ違うねじれと装飾が施された柱廊や、外壁の大理石のモザイクが見られます。あまり有名スポットとして聞かない教会ですが、ローマの長い歴史を思うと、ただ我々が聞かないだけで、壮大で貴重で魅惑あふれるところがそこら中にあふれていることを、ローマを訪れるたびに痛感します。

それから1時間ほど周辺を探索後、部屋へと戻ります。8時前でもまだまだ明るく、時間の感覚が少々麻痺しそう。。

今夜のディナーのお店も既に決定済み。
レジデンスから歩いて5分ほどの好位置にあるお魚が美味しい(らしい)お店です。
カメリエーレにオススメを聞き、前菜にはボンゴレとムール貝のワイン蒸し、アボカドと海老のサラダ、スパゲッティにはメニューにはないけど本日のオススメということで、トマトとトゥリリアという白身魚のスパゲッティを注文。
このスパゲッティがかーなりな美味しさ。シンプルでいて2つの食材がしっかり融合しているカンジ。母達もかなりお気に入りのようでした。
後でトゥリリアの実物を見せてもらいましたが、アジくらいの大きさで鯛のようにちょっと赤いお魚。初めて見ました。

Ristrante Papagio
Via Capo D'Africa , 26 (コロッセオから徒歩数分)
tel; 06-7009800

せめて、近くにあるコロッセオのライトアップだけでも見てほしいなと、帰りはちょっとだけ遠回り。私もコロッセオの夜景は初めてですが、その美しさにかなり感激。

見所満載のローマ観光は明日も続きます。おっかさんたち、頑張って!

帰宅後、順番にお風呂を溜めて入りましょ、ということで、まずは義母が入りました。
が、腰の辺りまで溜めてその後シャワーをするとお水になってしまったとか。
すぐさま、Rainbow Net Travelの担当の方にヘルプの電話をしたところ、イタリアではお湯を溜めるタンク式のところが多く、その中のお湯を使い切ると、次にお湯が温まるまで1〜2時間はかかるとか。
私がフィレンツェでホームステイした家やミラノの友人たちの家では、いつもたっぷりお湯が使えたので、そんなこととはつゆ知らず。。。でも、1人分もお風呂が溜められないのね。。と少々がっくり。(そもそもこちらの人はシャワーだけだから、お湯の量もちょっとでいいのよね。)
結局、2時間経ってもお湯にならないので、母と私は朝まで我慢。 Accidenti!(なんてこったい!)

*Romaの過去の旅はコチラ!2001年10月2005年2月