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<24/Gennaio(1月)/2007> a Monza  <2007年1月24日(水)>

今朝は初めて二度寝してしまったーっ!目覚ましに使ってた携帯をしっかと握りしめながら・・・(汗)
荷造りもちょっと残ってるし、チェックアウトもしないといけないのに、予定時間よりも1時間も寝坊・・・(大汗)
ま、これが本来の私の姿ですが(笑)。

夜便までまるまる1日あるので、今日はモンツァに行ってきました。
モンツァと言えば、F1レースの開催地のひとつとして我々にはすっかりお馴染みですが、ミラノから列車でたった15分のところにあるのにはちょっと感動。なんで?って聞かれると困るけど。。(笑)

ともかく、何とか、前日に切符を購入済みの9時15分発鈍行に間に合って、15分後にはモンツァ駅到着。歩いてチェントロの方に向かいます。
ちょっと歩いただけで、「あぁいい!ここ!」と思ってしまう、適度なこじんまり感とおしゃれ感。それに豊かさをたっぷりとたたえた町の雰囲気に、既にワクワク感でいっぱいです。


▲間もなくドゥオーモに到着です。またもや修復中の鐘楼との残念なツーショットですが、ドゥオーモの美しいファサードが全面無事(?)なのでラッキーです。13、14世紀に建てられたゴシック様式で、緑と白の大理石の細かい縞模様がエレガンテ。バラ窓も、外から見てもきれいだけど内部から見たステンドグラスがまたステキ。

内部奥の左手に”←MUSEO”と張り紙のある方へ行ってみます。
何でもここモンツァのドゥオーモには、歴代イタリア王が使用した(かのナポレオンもかぶったとか!)「鉄の王冠Corona del ferro」があるとのことで、これも本日の目的のひとつ。
入り口は階段の下にあり、受付のおじさんによると、王冠を見るためにはここでチケット(宝物館と共通で4ユーロ)を買い、またドゥオーモに戻るのだけど、あと30分後にしか開けられないとか。なので、それまでこの宝物館を見ることにします。

この宝物館が、実は見所が満載でした。
こちらはなんと5世紀の、象牙製二つ折りの聖画板→
知らずに撮影してしまったらおじさんに「ダメ〜」と言われ、その後はずっとつきっきりで1つ1つ、歴史から経緯まで説明してくれました。もちろんイタリア語なので半分ほどしか分かりませんでしたが(苦笑)。。。
他には、王妃テオドリンダの冠や金の十字架(どちらも6世紀のもの)、5世紀の美しいブルーのグラスの下に15世紀に金の台をつけた杯など、どれも1500年前のものとは思えないほどの素晴らしい保存状態で、見応えはたっぷりでした。
また、壁一面には、モンツァの守護聖人、サン・ジョバンニの一生を描いたタペストリー9枚のうちの2枚が掛けられていて、残り7枚については、わざわざ資料を出してきてくれて、これも1枚1枚説明して下さる親切さ(笑)。
更に、いよいよ鉄の王冠が見られる時間ということで、一緒にドゥオーモまで戻ってくれることに。
鍵を取り出し、ドゥオーモ奥の真っ赤な天幕で覆われた謎の空間へと入っていきます。。。


▲こちらがその謎の空間。デオドリンダ王妃の礼拝堂で、壁一面は、王妃の生涯を描いたフレスコ画で覆われています。中央に鎮座する象牙の祭壇のちょうど中央には、貸金庫みたいな箱があり、二重扉の向こうには更に3つの鍵穴が。しかも、全て鍵が違うため入り口の鍵と合わせて4本あるというわけです。おじさんはもう四苦八苦。一度使った鍵をちゃんと覚えてないもんだから、同じ鍵を何度も差し込む羽目に。。(苦笑)ちょっといらつきながらもやっとOPEN。扉をあけるとガラスの箱に収められた王冠が恭しく取り出されます。
右上の写真参照(もちろん撮影禁止なので、これは絵はがきです)。直径15センチはないと思われる小さな冠。でも、大きな様々な宝石がまさに金の帯に埋め込まれた贅沢な造りで、この厳重な保管状態に心から納得しました。なぜ「鉄の王冠」と呼ばれてるのか。それは、キリスト磔刑の際に使われた釘1本を打ち直して金メッキを施して作ったからだとか。

たっぷり堪能させていただき、おじさんに心からお礼を言ってドゥオーモを後にします。
一瞬サーキットの方へ足を伸ばそうか迷いましたが、インフォメーションでもらった地図によると、どうも公園の奥まったところにあるようなので、即や〜んぴ。町の散策、散策♪
どのお店の人も、とても親切で話し好き(笑)。町もきれいで穏やかで、すっかりモンツァが気に入りました。北に住むならここだなぁ。。。(また言ってる)

ミラノに戻ってしぶとく散策。せっかくのSALDI(セール)時期にもかかわらず、洋服1つとっても1ユーロ=160円で計算すると軒並み日本の方が安い現実。結局全く恩恵受けず。。
やっといいお天気になったので、お約束のドゥオーモ撮影。去年の10月から幕が上に上がってる気がするんだけど気のせいか?

マルペンサ空港にむかうバスから望む夕焼け。
またここに帰って来れますように!!

FINE(おしまい)