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7/giugno(6月)/2010> a Napoli vol.2 <2010年6月7日(月)>



↑ガイドブックやナポリ特集の旅雑誌などあちこちで美味しいピッツェリアが紹介されてますが、チャンスは限られてるし絶対はずしたくない!というわけで、事前にイタリア語のセンセー(ナポリ生まれ・ナポリ東洋大出身)にオススメを聞いたところ、こちらを紹介されました。スパッカナポリのド真ん中にある”ソルビッロ”。夜は2時間待ちなんてざらだそうで。。
昼間は全然余裕で入れます(人気店はどこも夜が大混雑です)。

やっぱり何をおいてもマルゲリータでしょう〜♪お皿からあふれんばかりのこのサイズ(直径35pほど)でなんと3.3ユーロ(400円弱)!!ナポリピザといえば、生地がぷっくり厚めが普通ですが、こちらのはとても薄くて塩気もほとんどないので端っこまで残さずいただきました。いや〜んまかった。白ワインハーフと10%のサービス料が入って9.68ユーロ(約1,120円)。
  PIZZERIA Gino Sorbillo
  Via Tribunali, 32 日曜休み
同じ通りの近所に同じ名前の店があったのですが、あれは一体・・・?


↑ ヤシの木がちょっぴり南国風情を醸し出すベッリーニ広場のど真ん中に、紀元前4世紀ごろの古代ギリシャ都市の城壁の一部が保存&公開されています。2400年前ですかぁ。。はぁ。。と既に感覚が麻痺気味。。


↑トレド通りに戻り、朝来た道を戻ります。朝も実は気になって仕方がなかった、1人では入らない方がいいとは言われたスペイン人地区。写真だけ撮りたくてちょこっとだけ入ってみました。狭い路地の間を洗濯物がはためく風景でも有名です。左の写真は現地ブログでも紹介しましたが、上階に住む人に頼まれたものをカゴに入れて、するするとつるべ式で上げてるところ。「2ユーロね!」とお兄さんが声をあげてたので、このサービス自体の値段かと思ってたけど、頼まれたものも含めてかなぁ。。?という気がしてきました。


↑ナポリに来たならこれも絶対クリアしたいと思っていた、「ナポリを見てから死ね」のパノラマをこの目で見るべく、ケーブルカー(チェントラーレ線)に乗って、終点フーガ広場へ。ケーブルカーに乗りながらもパノラマが望めるのかと思いきや、ずっとトンネルの中であっという間に到着(苦笑)。高台にあるこの地区はちょっとした高級住宅地な雰囲気です。


↑とにかく、エルモ城をめざせばいいのよね、とこの標識だけを頼りに歩いてみます(ミニバスも出ているようですが、歩いても10分ほど)。こちらが、16世紀に造られた星型の要塞、サン・エルモ城↑。

エレベーターで要塞の上に上がるだけですが、5ユーロの入場料が必要です。(多分併設の企画展とがっちゃんこしてるのかと・・)

エレベーターを降りるとだだっ広いスペースだけ。何にも表示されてないけどとにかく奥の方に行ってみました。


↑おお〜っ!これこれ!メラヴィリオーザ(素晴らしい)〜〜!!
ヴェスヴィオ火山に少し雲がかかっていますが、先月買い替えたデジカメにパノラマサイズモードがついているので、早速初めて使ってみました。
ずっと見てるとなんだか懐かしい気分に・・・。そうだ、ヴェスヴィオ火山って実家から見える二上山(同じように2つ山頂がある)の景色に似ているからだ!盆地だから海とは縁遠いけれど、ちょっと親近感がわいてきます。

要塞のお隣にあるサン・マルティーノ旧修道院の方にも行ってみました。今は国立美術館として利用されています。
この修道院のテラスからの眺めもいいと聞いて行ってみましたが、ヴェスヴィオ火山が全部きれいに視界に入らないのと、より高さがあった要塞の上からの方が私はオススメです。

ここでしばらく眺めていると、「景色と一緒に撮ってあげようか?」という声が。推定30代半ばのオトコがさっきからちらちら見ているのに気づいてたけど、その言葉にもノーグラッツィエの返事だけして美術館の見学を始めました。
気づいたら何となく付かず離れずの距離でついてくる・・・。わっ近づいたと思ったら、これは何々で・・と説明まではじめ、さては新手のフリーのガイド強要か?と警戒してほとんど無視してると、「僕はアントニオ。ここの職員で怪しいものじゃない。お金を取るなんてこともない。だから安心して。キミの名前は?」と自己紹介を始めちゃいました・・
確かに館内の職員とも挨拶かわしてるし、それは本当らしい。ちょっとナポリ弁がきつくて聞き取りづらいけど、まぁいっかと適当に見ていたら、ほんとにずっとついてくる・・・


↑美しい芝の中庭を抱える大回廊も、青空に映えて気持ちのいい空間です。回廊に小さな扉が規則的に並んでいるのは修道院でよく見られる修道士たちの僧房の、食事などが支給される小窓です。うち1つから中が少しのぞけるようになってましたが、内部はクローズに。。そこへ、アントニオが「鍵を持ってくるから見せてあげるよ」と言ったもんだから、むむぅ。。としばし迷う。
まぁ、あちこちに職員さんがいるし、なんか不埒なことをしたらこの重いバッグでどつけばいっか!と、とりあえず見せてもらうことに。結局、その僧房内部をはじめとして他のクローズしている部屋や展示物などもずんずん案内してくれて、特にパノラマが望めるテラスは軒並み開けて「ここからもいい眺めだよ」と見せてくれました。


↑さっきは雲がかかっていたヴェスヴィオも、こんなにきれいに見えました。これはアントニオに感謝!

それはいいとして、その後も「もういいよ、十分だよ」と言ってるのに、ここもあっちもと連れまわされて、あ、いや、見せてくれて、もう本当に疲れたから帰る!とキレ気味に言って始めて、いよいよ、今夜は、明日はと誘い始めるアントニオ。
やっぱりなぁ。。とうんざりしながら丁重に断り続けていると、「僕がブサイクだから嫌いなんだろう」といじける始末。
(実際ブーさんだったけど)あくまでも日本人的貞操観念で押し通し(笑)、何とか握手だけで解放してもらえました。
はぁ〜疲れた。。
(このことは既にブログにも書きましたが、それを読んだ母は猛烈に怒ってメールしてきました(苦笑)。そりゃそうですね。ごめんなさい。。)
ケーブルカーで下り、一旦ホテルに戻ります。
ガラスの天井から差し込む光で開放的な雰囲気のガッレリアに入ると、帰ってきた感でちょっとほっとします。。多分、ミラノを思い出すから、というのもあるかも。


↑左は、「ガッレリア ウンベルトT」と書かれたガッレリア入り口の建物。道をはさんだそのちょうど前には、こちらサン・カルロ劇場が。ミラノのスカラ座、ローマのオペラ座に並ぶ三大歌劇場の1つで、現存するヨーロッパ最古の劇場なんだそうです(1737年)。奇しくも、これを書いてるつい5日前に日本でオペラ観賞デビューを致しました。フィレンツェで生まれヴェネツィアで育ちナポリ王朝で開花したと言われるイタリア・オペラ。いつかはこの劇場でもぜひ観賞したいものです。今気がついたのですが、上演されない日は見学が可能なそうなので、ひょっとしたらこの時見られたのかも・・(泣)

←12世紀から13世紀までナポリを支配していたフランスのアンジュー家の住居として建てられたヌォーヴォ城。
あと奥に2本塔があり、なかなかの威圧感です・・
こちらは外から見るだけで終了。
→シンメトリーの3層式が美しい、横に長〜い建物、パラッツォ・レアーレ(王宮)。17世紀に着工、その後18世紀半ばに増改築されブルボン家の王宮となりました。
アップで取り忘れましたが、第1層の各アーチの間には、8人の歴代ナポリ王の立像が納められています。


↑王宮の内部は、王宮歴史的住居博物館となっていて、18世紀から19世紀にかけてのナポリ派の絵画や家具調度品、陶磁器などが展示されています。王宮に入ってすぐ目に飛び込んでくる大理石の大階段はまるで映画のセットのようでうっとりします。こんな階段を、裾の長〜い豪華なドレスを着てしずしずと歩いてみたい〜♪各お部屋も調度品も絢爛豪華。当時のナポリ宮廷の栄華がしのばれます。見たかった宮廷劇場が修復中でクローズになってたのが残念・・・。
あと、サン・カルロ劇場で上演された各演目の衣装が、この大階段をはじめあちこちに展示されていて(多分企画展のようなものかと。。)、衣装はきれいだけど魂の抜け殻のようで、少々邪魔な印象を受けました・・

王宮の前に広がるプレビシート広場は、ナポリで1番大きな広場です。
実は朝ここを訪れていて、まだ曇っていたのと夜中に散らかされたゴミとでくすんだ汚い印象が。戻ってきてよかった(笑)。

その広場の3分の1ほどを取り囲むように柱廊が建ち、その中央にはサンフランチェスコ・パオラ教会が。ちょっと似てる気がしないでもない、そう、ローマのパンテオンに!そんでもって、この柱廊の雰囲気はサン・ピエトロ広場にちょとだけ似てる!
確かに、小さなパンテオンのようです。
スペイン・ブルボン家のフェルディナンド1世の命で19世紀に建てられました。と、ものすごく唐突にナポリ王の1人を挙げてみましたが、
ナポリって、ローマ帝国以降外国勢力の支配が長く、しかも入り組んでいて歴史が相当複雑ゆえ、付け焼刃ではなかなか歯が立ちませぬ・・・。
フェルディナンド1世様も、ちゃんと広場に騎馬像としておられたのに、素通りして覚えてませんよ。。あはっ。



↑ふと見ると ”Il Presepe Bianco” (白いプレセーピオ)という標識が。その一画だけ有料になっていて門で閉ざされています。係りの人を呼んで3ユーロ支払い開けていただきました。プレセーピオとは、キリストの生誕のシーンを人形などで表現した模型のことで、イタリアのクリスマスの代表的な飾りです。特にここナポリではプレセーピオ文化が色濃く残り、お土産や伝統工芸品としてたくさんのお店で1年中見ることができます。
この教会のは、中央に生誕のシーン、それを取り囲むように当時の町の様子が生き生きと、事細かに再現されたかなり大きく立派なものでした。実はさきほどのサン・マルティーノ美術館にも、あまりきれいに撮れなかったので載せませんでしたが、素晴らしいプレセーピオが展示されていました。

今日色々まわって思ったのが、観光にかかる費用が割安になるアルテカード・プラスを利用すればよかったということ。
カードは、市内の交通機関とセットになったものや対象地域、施設ごとにたくさん種類があって中央駅などで購入できます。こういうセットものって、いつも元が取れずにガッカリすることも多いので、まぁいっかと思って利用しなかったのですが、まさか入場料がどこもこんなに高いとは思わず、結局随分損したような・・・(涙) ネットでも購入できるようです

今夜、ある素敵なツアーに参加することになっていて、それをアテンドして下さる方がホテルにお迎えに来てくれるまで、ホテルのテラスでアペリティーヴォタ〜イム♪
カンパリを頼んだら、スナック系のおつまみがたんと出てきたけど、夕食に備えて食べない、食べない。


↑19時半頃、お迎えに来て下さったのが、ナポリを中心に南イタリアの旅プランを企画・アテンドしてらっしゃる”Piazza Italia”のイワイさん。夜の1人は怖いけど夜景が見たい!と、 出発前に”ナポリピッツァとイルミネーション”というツアー参加をお願いしていました。
ホテルから一緒に歩いてサンタ・ルチア地区の方へ。海岸の遊歩道から眺める夕陽を受けたヴェスヴィオ火山もしっとりと美しく、港ならではのヨットや豪華客船たちの姿も絵になります。ここはやっぱり「♪サンタ〜〜〜ルチ〜ア!」

サンタ・ルチア港のふ頭の先に雄々しく建っておられますのは、卵城。名前はカワイイですが(笑)。
なんでも、この城塞を建てる時、基礎部分に卵を植え込み「この卵が割れる時、城もナポリも滅ぶ」という呪文をかけられたんだとか。
ここも先のアンジュー家が住居として使っていたそうです。
城塞自体はいかついですが、夕陽色に染まってとてもロマンチックです。昼間の暑さもすっかりおさまり、涼やかな海風にすっかりリラックス。
この目の前にはプライベートヨットやクルーザーがぎっしりと停泊中。1隻欲しいよ。


↑ご案内いただいたピッツェリアリストランテはちょうど海岸通りに面していて(大通りなのでクルマも若干多いですが)、テラス席なら卵城を眺めながら海の幸が楽しめます。
なんと店名が”アントニオ&アントニオ”!またかい!
フレッシュトマトとルッコラとパルミッジャーノのピッツァを1枚、シーフードミックスのフリットをシェアしていただきました。ピッツァの生地はこちらはナポリらしい少し厚めのモチモチタイプ。かなりボリューミーで端っこまではムリでしたぁ・・。フリットはやっぱり美味しいなぁ〜〜うれしいな〜〜。
白ワインハーフとお水で締めて2人で34ユーロ(約3,900円)は大満足。
  ANTONIO&ANTONIO
  Via Partenope, 24/27
  tel: 081-2451987


↑さて、お楽しみのイルミネーション観光には、 イワイさんが手配して下さったお友達のタクシーにて。な〜んとその運転手さんもアントニオ!(爆)
海岸通りを西へ西へ、ポジリポ岬からずんずん丘の上へ上っていきます。
パノラマポイントになっている小さな広場で停車して降りると、BELLISSIMA〜〜〜〜!!!かつては世界の3大夜景の1つと言われていたようですが(あと2つは香港と函館)、高層ビル群のような派手なきらめきではなく、ともし火的な安心感と懐かしさもあいまった温かな美しさ、という印象でした。左上にぼんやり白く浮かぶのは、今日行ってきたサン・エルモ城。右に黄色く浮かんでるのはメルジェッリーナ港のふ頭。特に黄色の光がきれいです・・
広場では、京都の鴨川さながらに等間隔でカップルがいちゃついていました(笑) おじゃまさま。

その後、メルジェッリーナの港の方まで戻り、ジェラテリーアでジェラートタイム♪
10時過ぎ、ホテルまで送っていただき解散です。
あ〜このツアーお願いしてよかった!お天気よくてよかった!今までの画像、PCに移しといて本当によかった!!(なぜかは次の号で明らかに・・)

本日3万2000歩歩きました! 明日もたくさん歩きますよ〜〜