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<13、14/ottobre(10月)/2017> a Roma <2017年10月13日(金)、14日(土)>


2000年より毎年粛々と続けておりますイタリア買い付けの旅。2017年は1回だけですがなんとか無事に実行できました。
一時は年に3回も4回もこなしていたこともありますが、口にしたくはないけど寄る年波には勝てないというか、背負うものが増えたというか....(苦笑)
毎回行程を決めるにあたっては、ここ7〜8年ほど外せないミラノとフィレンツェ以外に、どこか1か所は小都市を旅するようにしているのですが、今回は久しぶりに南イタリアへの想いが再燃。たった1日だけという強行スケジュールではありますが、プーリア州まで足を延ばすことに。
これが想定外というか想定内というか、なかなかストレスフルなことになるのですが、それはまた追々・・・。

出発日は寝坊せずに朝3時半に起床。5時のヤサカタクシーのシャトルのお迎えにて、ゲンキにがっつり後ろ髪を惹かれつつ家を出ました。エアラインはアシアナ航空で関空〜仁川乗り継ぎ〜ローマ。アシアナさんは前回初めて帰路便で利用した際すこぶる印象がよく、今まで堅実だったルフトハンザ含めてストやら遅延やら何かと不安な欧州便より全然いいかも〜と思っていましたが、仁川発の出発が遅れて到着が1時間半も遅れてあららな感じ(-_-;) 向こうで更に乗り継ぎがなくて幸いでした。
20時、無事にローマ・フィウミチーノ空港着。約18時間ほどハングル漬けだったので、やっとイタリア語が聞こえてほっとしました。。

20時38分発テルミニ駅行きのレオナルド・エクスプレスに間に合って、21時10分頃駅到着。
ほぼ1日しかいないし駅前でいいわ、と宿を探す際、雰囲気の悪さから駅の南側を避けて北西側のあるB&Bをチョイス。
徒歩5分と書いてあったのですが・・・駅からしばらく続く石畳でスーツケースが思うように進まず、地図を見つつだったこともあって結局15分くらいかかってしまい既に汗だく・・

チェックイン時間を予め知らせていたので、オーナーさんが建物の外で待っていてくれて、荷物も持って上げてくれました。
とてもフレンドリーでここまではよかったのだけど、前払いをしている時にちょっともめ事発生・・。詳しくはブログにて

お部屋は明るく清潔でしたが、タオル掛けやちょっとした椅子など色々なくてちょっと不便。宿泊税の件もあるので、ここには紹介するけど我がおススメホテルリストには追加しません〜。


汗びしょですっかり外出する気力をなくし、共有キッチンに備え付けのカフェマシーンでカプチーノを淹れ、籠に盛られていた菓子パンとで侘しい最初の夕食なり・・。とほ。


Relais Independenza
Via Castelfidardo 78
Booking.comで予約してダブルルーム・シングルユースで1泊70ユーロなり。

      
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜中の3時(!)に誰かが帰って来て、鍵を開ける音やトイレの水音、思いっきり鼻をかむ音などで目が覚めたままもう眠れず・・・(-_-;)
潔く諸々準備を始めて7時ごろにはいざ出発!
ちなみに今日はほとんどお仕事抜き〜♪

テルミニ駅で地下鉄・バス共通24時間券(7ユーロ・5回以上乗ったらお得)を買って、ピラミデ駅で降り、下町はテスタッチョ地区へ!
←地上へ出るとこのピラミッドがお出迎えしてくれます。
なんと2030年ほど前に、古代ローマ時代の執政官の遺言でお墓として作られたローマで現存する最後のピラミッド。

さすがに朝は少々冷えますなぁ。。地下鉄の乗客を見ていても、ダウンなどでけっこう厚着。冬になったらどうするのかしら。。。私はお年頃病ゆえちょうどよくて気持ちいい!

テーヴェレ川沿いに続くプラタナスの木々はとても絵になりますが、こんな風に道の両脇に植わる景色もまた素敵です。



←じゃーん!!
なんともモダンなテスタッチョ市場。
以前は下町の屋台街といった様相だったようですが、2012年に少し西に移転して近代的にリニューアルオープンしたそうです。屋台街の時にも来るべきだったなぁ。。

→朝8時だとまだほとんどのお店は準備中か閉まっているので、とりあえずバールで朝ごはん♪


↑とにかく広大で何でもあって、通りも広くて見やすくて明るい!9時以降であればほとんどのお店がオープンします。

←テスタッチョ川岸通りを散策。瀟洒な建物がずらりと並び、停車中のクルマも普通以上でお行儀よく並び、なかなかの高級ゾーンな感じさえ醸し出してました。
トラステーヴェレ地区の方がいわゆる下町感が感じられるかなぁ〜


↑トラステーヴェレに美味しい手作りクッキー屋さんがあると聞きつけ、行ってみました。
窓からもうたっくさんの種類のクッキーが山と積まれているのが見えて、入る前からワクワクします。
量り売りで何十種類もの中から選ぶのは至難の業ですが(笑)、窓の外にまわってコレとコレと・・・と適当に選んだものを袋に入れてもらって約250gで5.5ユーロ(750円ほど)なり。
今日のおやつか明日の朝食に♪でもたまらずその場で1つつまみ食い〜。甘さ控えめで素朴で懐かしくておいすぃ〜♪

Biscottificio Artigiano Innocenti
Via della Luce 21
月〜土 8時〜20時 日 9時半〜14時 お休みは7月半ば〜1か月半ほど
http://biscottificioinnocenti.blogspot.jp/

→せっかくの快晴で雲1つない青空。ここまで来たなら見ておきたいサンタ・マリア・イン・トラステーヴェレ聖堂!
がしかーし!

金色に光るモザイクが美しいファサードは修復中でこの通り・・・あぁ・・



↑この地区名物の、みっちりと建物やその間を這うツタの葉の風景。
去年の同時期に同じ場所で撮ったのが右の写真。随分すっきりとしちゃいましたね。。個人的には去年の風景が好みかな。

←トラムでヴェネツィア広場まで移動します。
目的は、このヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂、通称ヴィットリアーノの最上階に上ること!
晴れてくれて本当にありがたや。

→内部(無料)にも初めて入りました。
おそらくリソルジメント博物館だったと思うのですが、 イタリア統一運動(リソルジメント)から第1次大戦に使われた軍国旗などが展示されていてそれをざざっと見たものの、後でよくよく調べると、統一運動に関わった中心人物達、マッツィーニやカヴールやヴィットーリオ・エマヌエーレ2世などの肖像画や衣類なども展示されているとのことで、それらを全く見ていないという失態・・・進路を間違えたのかしらん・・涙

←正面からヴィットリアーノを見るといやでも目に入る16本の大きな柱廊。その前が広いテラスになっていて、そこからでも十分パノラミックで素晴らしく、ちょうどこのヴィットリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像の勇敢な後ろ姿も間近に見られます。

→そこからさらにヴィットリアーノの裏側へまわると、この場に似つかわしくない物体が。。最上階へとつながるエレベーター!
入場料はここだけで7ユーロ。



あぁ絶景かな絶景かな。360度ローマ市街が見渡せます。
やっぱりでかい!
目の前にはフォロロマーノやコロッセオも見下ろせて、片方では中世や現代の建物群も軒を連ね、悠久の歴史を一度に視界に入れることができて感動的。

→溜息吐息ばかりのひととき。
夕暮れ時もきっと美しいことでしょう。。

12月25日と元旦以外は毎日9時半〜19時半まで(受付けは18時45分まで)上ることができます。
晴れた日にはぜひ!!



↑お昼前のスペイン階段は、既に人でわっさわさ。日中は気温もぐんぐん上がって半袖率高し。しつこいけど、青空って素晴らしい。
イタリアの秋の風物詩の1つ、焼き栗屋さんもあちこちで見かけました。う〜ん香ばしい香り!

ランチにお目当ての店に行こうと最寄りのコロッセオ駅で下車。相変わらずものすごい人出です。
更に、地下鉄C線の開通工事のためフォロロマーノ周辺に渡って道路が大きくさえぎられているのも、混雑に拍車がかかっている模様。

C線って、いつの間にか一部開通してたのね。。(汗)
最新のガイドブックを買わなきゃだわ。


お目当てのトラットリーアが満席で、入り口にまだ待ってる人達もいて早々に断念。次候補が思い浮かばず、どうしよう。。と途方にくれるも、通りすがりのよさげなところはどこもいっぱい。思い当たるところはどこも微妙に遠い。でも、結局20分ほど歩いてパンテオンまで来てしまったのでした。。暑いし汗だくだしお腹も減りすぎて既にぐったり気味。
ここも人気店で大丈夫かしらと店に入ると、予約してなくて一瞬断られそうな気配でしたが、泣きそうな顔をしたら空いたばかりの1卓をセットしてくれました。ありがと〜〜ぉ(涙)
↑前菜に、トマトたっぷりのブルスケッタを。あぁ、トマトがしみじみ美味しい・・・
プリモには、グアンチャーレ(ベーコン)とペコリーノチーズのスパゲッティ、アッラ・グリーシアを。あぁ、これもグアンチャーレがしみじみ旨い・・・
お水とグラスの赤ワインとカッフェで締めて30ユーロ(約4,000円)。

→10年前からお値段が随分上がってしまったけれど、ローマだししょうがないのかな。。

Armando al Pantheon
Salita dei Crescenzi, 31
12時半〜15時、19時〜23時  土夜と日がお休み
http://www.armandoalpantheon.it/



↑パンテオンに入るのも11年ぶり。ローマは広いしそんなに来ないし、来ても1日2日なので、あっという間にどこもかしこも10年単位になっちゃうわ・・。午後も遅めゆえか、入場に行列ができるほど。天窓から降り注ぐ光に魅入られ、手元のバッグにしっかり注意を向けつつ光の円の動きをずっと眺めていました。
**追記:来年2018年5月より入場料(2ユーロ)の導入が決まったそうです。

←今回初めてこの存在を知ったのですが、宿に戻る途中に寄ってみました。

テルミニ駅正面の先にある”ディオクレティアヌス皇帝の浴場跡”(入場料7ユーロ)。

→紀元前1世紀から2世紀に渡る様々な発掘品や石碑などが数多く展示されている博物館。
走りたくなるほどの広さでした・・


←博物館から外を見ると、広大で美しく手入れされた庭園が100本もの柱が連なる回廊で囲まれていて、圧巻の眺め。

→その回廊は、”ミケランジェロの回廊”と呼ばれていて(死後に弟子が設計)、紀元1世紀前後の石碑や石棺、彫像などがずらり。細かなレリーフなど美しく残されて保存状態もいいものがかなり多く、見ごたえがありました。


←3世紀頃、ディオクレティアヌス皇帝の命によって作られた大浴場の遺構。広大な敷地に、各種浴槽やプールや運動部屋など、まさにテルマエロマエの世界がここに!
なんだか楽しくてつい長居してしまった・・

→宿の近くに美味しいジェラテリーアがあると聞きつけ、こちらも行ってみることに。
近くだと思ってグーグルマップを見ながら行ってみたものの、歩けども歩けども道が進んだ気がしないのは、いつもローマで失敗すること。フィレンツェの縮尺感覚とは違うんだよなぁ。。

こんなところにほんとにあるの?と思って角を曲がると、そこだけ人だかりが・・


←確かに美味かった!はるばる歩いた甲斐あり。
ついついいつも頼んじゃうピスタッキオに、マスカルポーネを合わせてみました。ちょっと盛り方が雑ですが・・(笑)
しつこくなくて軽やか、なのに濃厚。
1番小さいカップで2.2ユーロ。
手作りのコーンも美味しそうでした。

Gelateria Come il Latte
Via Silvio Spaventa 24/26(テルミニ駅から1q北西側)
月〜木:11時〜24時
金・土:11時〜25時 日:12時〜25時
http://www.comeillatte.it/

→あぁ晴れの日は忙しいったら!
それから急いでバスでこちらへやってきました。サンタンジェロ橋の上!
初ローマの2001年ぶりにサンタンジェロ城から見ようかと思ってましたが、タイムアウト。それでも、十分絶景ポイントです。
この時点で18時20分。日の入りまであと10分。刻々とフレーム内の色や表情が変わっていきます。。
やっと空気もひんやり。


→19時頃の様子。
スマホのカメラ的には、この日の入り30分後が1番きれいかな。。

なかなか実際に目にすることができない貴重なシーンに立ち会えて、感無量。


サンタンジェロ城もすっかり夜空に包まれて。。

こうして、駆け足のローマは終了です。

ランチが遅くて全くお腹が減らないので、完全夜抜きでこれからに備えます。


明日はフィレンツェに移動です!