旅日記(オススメレストランやホテル情報もあり) 今月のお土産プレゼント 店主のつぶやきBlog 店主のひとりごと イタリア語のお勉強中の方へ ミラノ情報・2003年〜2005年 美味しいレシピ満載です! リンク集 フィレンツェのホームステイをご紹介しています お買い物代行承ります 翻訳サービスはじめました 直接商品をご覧いただけます
 
HOME > 旅日記
 
 

<8/Ottobre(10月)/2001> a Milano <2001年10月8日(月)>

ミラノでの丸2日間はほとんど商品探しに歩き回っていたので、観光らしい写真もなく、よって、食事や街の風景をさくさくっとご紹介することにします。

前日の小雨模様もなんのその。ぴっかーんと快晴で幸先いいぞ!と俄然元気の出る私。
時差ぼけで夜中に4回も目が覚めて寝不足だけど、7時半にしっかり起床。(家では考えられない....)
ホテルを出て、歩いてまずドゥオーモの方へ。
いつも変わらず堂々と華麗にそびえたつドゥオーモの前を横切り、ヴィットリオ エマヌエーレ通りをサン・バビラの方に向かって歩いていきます。

今まで何度となく通っていたのに、道から少し引っ込んだところに建っているのもあって、ほとんど気付きもしなかったサン・カルロ教会。
先日読んだ「須賀敦子のミラノ」(店主のひとりごと参照)で初めてこの存在が私の中で明らかに(遅すぎるって)。
内部は円柱型で見通しのいい空間。装飾は簡素。

教会を出て左側の軒下に、「サン・カルロ書店」(元「コルシア書店」)の小さな入口があります。
当時の歴史的背景も政治も宗教も、かなり遠い感じがしますが、1人の日本人女性が、私の生まれる前に既に、この小さな書店を拠点に力強く生きていた姿が、映画のひとこまを見るように浮かんで、少しの間ぼんやりと入口の前に突っ立ってました。
食ベ物屋さんのウィンドウも、すっかり秋色。左はパステッチェリア(お菓子屋さん)で、栗がまるごとディスプレイされてます。マロングラッセやチョコも美味しそう♪
右は食材・お惣菜屋さんで、フンギ(きのこ)や生トリュフがてんこもり。お腹がすいてきたぞ!

ちょっと分かりづらい写真ですが、Manzoni通りを出たあたりで何やら騒々しいぞと人だかりの方を見ると、どうやらデモ行進のよう。白幕には”TERRO”の文字がちらりと見えました。
昨夜のアメリカ攻撃を非難してのデモのようですが、シュプレヒコールもなく、ぞろぞろ歩いてるだけの静かなものでした。
ここ1年、店舗拡大がめざましいアルマーニの、コンセプトショップ”アルマーニ・カーザ”。アルマーニジーンズ、家庭雑貨、書籍、ギャラリー、花屋からカフェやレストラン(NOBU)まで入っていて、とにかく広いし、アルマーニファンでなくても楽しめます。
そう言えば、モンテ・ナポレオーネ通りにも、アルマーニ(カーサじゃないです)の新店舗が来春OPENのようで工事中でした。恐るべし、アルマーニ。

お楽しみのプランツォ(昼食)は、何かの雑誌で見たのか、myミラノマップにメモしていたトラットリアに行くことにします。
場所は リナシェンテの裏あたりで、BARと隣接していていかにも老舗といった趣です。
せっかくだし、生のポルチーニを食べたいなぁと思い、メニューになかったので、「生のフンギ・ポルチーニのパスタが食べたい!」と言ったら、カメリエーレが厨房に聞きに行ってくれて、タリアテッレならOKとのこと。
それと、アンティパストかセコンド(第2皿)で何か軽くて美味しいの、おすすめして!って言ったら、何やら説明してくれて”カッレ(豚ロース)”と”グリル”と”レッジェロ(軽い)”と”ブォーノ(美味い)”しか理解できない。でも、”んじゃそれ!”って頼んじゃいました。
今回からちゃんとピアット(お料理)も撮るぞ!と思ってきたのに、しょっぱなから忘れてしまいました.....

フレスコ(生)のポルチーニのタリアテッレは、美味しかったのですが、やはり乾燥を食べ慣れてるためか、この独特の粘り気と、かえって香りが少ないのがちょっと不満。パスタももうちょっと塩をきかせて欲しいかな...
”カッレ”はとても美味しかったです。ソテーのデミグラスソースかけといったカンジで、3枚もありましたがペロっと平らげました。 ドルチェ(デザート)はパスして、ビールとカッフェでしめて54,000リラ(約3,200円)。少し高めな感あり。
 Al Cantinone(アル・カンティノーネ)
 Via Agnello, 19  tel: 02-86462898

夕方、たまたまドゥオーモの方に戻りかけていると、リナシェンテの前にはロープが張られ、パトカーと消防車が何台も停まり、警察官がうろうろ。何があったんだろうと見ててもよく分からない。リナシェンテの中はお客さんは誰もいなくて入れなくなっています。
テロ関係?赤坂であったような爆弾騒ぎ?警察官は待機風でそんなに慌てているふうでもない。
業を煮やして、通りがかった日本人のおばさんに聞いてみたけど、当然私レベル。結局分からずじまいです。
この春に誕生したばかりのエウロトラムに会えました!
ホント、噂に聞く以上に不思議な物体だぁ〜。
シャープで斬新なデザインはいいんだけど、かなり街のイメージとのギャップが....
でも、重要文化財の建造物を排気ガス公害から守るために開発されたエコトラムなのです。 そしてこれは、なんと日本人がデザインしたのだそうです。ミラノの名門・サガードのカーデザイナー、原田則彦氏。更にこれによって、コンパッソ・ドーロ賞という国民的なデザイン賞を受賞されたとか。
ここ数年の急速なアジアンブームで、和物も普通にお店で見られるようになりました。
インテリアショップのディスプレイも、和のスタンドと塗り風の家具、ヴェネツィアングラスの食器や小物たちが素晴らしく調和していてステキ。
それにしても良い天気。日中は暑くて上着を着ていられないくらいなのですが、それでもミラネーゼ達は革のジャッカ(上着)を着て颯爽と歩いていて、いさぎよいカンジ。

そして早くもチェーナ(夕食)のご紹介。
ここも、myミラノマップにメモしてあったお店で、ミラノなんだけどトスカーナ料理が食べられるトラットリアです。

メニューを見ながら、また聞いちゃお〜と「今日のスペチャリタ(特別メニュー)を勧めて!」と言ったら、まずはやはりアンティパスティミスト(前菜の盛り合わせ)を勧められました。
手前のクロスティーニにかぶりついてから写真を撮るのを思い出しました(^^ゞ ...右のミンチ揚げ団子と手前のフェガト(レバー)のペーストがモルト ブォーノです!
プリモ(第1皿)のスペチャリタとして勧められたのが、このニョッキ。ジェノベーゼ風でバジルのソースはさっぱりして美味しい。でも、ニョッキ自体がやっぱりちょっと重くて5個くらいでお腹いっぱいになってしまいました。
どちらも美味しくてドルチェも行きたいとこですが、ムリでした...
消化を促すべく、食後のカッフェにはグラッパ(リキュール)入りでお願いしてみました。
大体は、カッフェに直接入れて出されるのですが、より上質のグラッパなのか、これですよっていうふうにボトルを見せてくれて、ショットグラスに注いでくれました。
お好みの量をカッフェに入れて、後はそのまま飲んだ方が美味しいよ!っていうことなのかなぁ...
くいっと口に含むと、舌からのどから食道から、カッと燃えます。50度くらいあるので当然ですが。
でもこれが消化を助けてくれるのだ〜。おまけに気持ちもいいのだ〜。
ワインのメッツォ リトロ(1/2リットル)も入れてしめて53,000リラ(約3,200円)。満足度は高い。

 TORRE DI PISA(トッレ ディ ピサ).....ピサの斜塔という意味。
 Via Fiori Chiari, 21(おしゃれなブレラ地区のソルフェリーノ通り〜ブレラ通りに交わる通りの西の端)
 tel: 02-874877 日曜休み

ホテルに帰ってテレビをつけると、もう通常の娯楽番組に戻っていました。
そして、ニュース番組には飛行機事故の様子が映し出されています。
あれ?イタリア語の標識とかが出てる。マルペンサ?リナーテ?もしかしてテロ?
たまたま、ボローニャのzioに電話する用事があり、ついでに聞いてみるとリナーテ空港で衝突事故があり、120人近く死亡したとのこと。きっと実家で心配しているだろうと電話をすると、やっぱり第一報時にはパニック状態だったとのこと。イタリアだけに反応したんですから無理もないです。

いつにも増して、元気で生きていることに感謝したい気持ちでいっぱいです。本当に.....

*Milanoの過去の旅はコチラ!2000年7月2000年10月2001年1月2001年4月