旅日記(オススメレストランやホテル情報もあり) 今月のお土産プレゼント 店主のつぶやきBlog 店主のひとりごと イタリア語のお勉強中の方へ ミラノ情報・2003年〜2005年 美味しいレシピ満載です! リンク集 フィレンツェのホームステイをご紹介しています お買い物代行承ります 翻訳サービスはじめました 直接商品をご覧いただけます
 
HOME > 旅日記
 
 

<7、8/Ottobre(10月)/2003> a Firenze〜Bari <2003年10月7、8日(火、水)>

今日も朝5時半に目が覚める.....こんなこと、日本ではありえないのになぁ....

ミラノ中央駅8時発のユーロスターに乗り、10時半過ぎにフィレンツェ到着。列車の遅れもなく快調、快調。
まずは駅の西側の大通りに面するHotel Auroraへ。
よっこらしょと到着して、予約した旨と名前を告げると、フロントの品のいいシニョーレ、ちょっと調べてとても申し訳なさそうに、ミスで部屋が取れていない、しかももう空いていないので代わりに近くのホテルを紹介します。もちろん同じ条件で。と謝り手早く手配をしてくれました。ポーターさんが荷物を持って案内してくれたのは、更に駅から離れて歩いて、ちょっと遠いような(イタリア人がすぐそこ!と言ってほんとにすぐそこだった試しはないのです。はい)、でもモダンできれいなHotel Alamanni。庭を見渡せる広めの部屋で、ベッドもちゃんとドッピァ ウーゾ シンゴラ(ダブルベッドを1人で使用)で、オンシーズン250ユーロの部屋が同条件だから125ユーロ。ラッキー♪

この日は1日お店チェックと商品探しなので、いきなり写真は夜ごはんに。
今回は、ちょっとベタなところにしようと決めたのが、この下町風トラットリア。19時半のオープン前は入口にじゃらじゃら式玉のれんがかかっていて、いいカンジいいカンジ♪ 少し時間をつぶして19時半過ぎに戻ると、既に席の3分の1くらいが埋まっています。1人なので長テーブルの1つに合い席で座るよう指示されました。奥行きがそんなにない小さなテーブルなので、あっと言う間にお客さんで埋まってしまうと、庶民的トラットリアに1人ぽっちのジャッポネーゼとしてはちょっと下向き加減な気分(苦笑)。でも、お料理は予想通り家庭的なトスカーナ料理そのもので、美味しかった〜。ズッパ パエザーナ(田舎風スープ)は、野菜と豆とパンをとろとろに煮た、見かけは悪いがほぉーっとする味。前回のファミリーツアーでフィレンツェで食べて感激したロンバティーナを、ここでもいただきました。注文時に、どのくらいの大きさ?1人だけど食べれる?って聞いたら、ピッコロピッコロ(小さい)!って言ったのにこの大きさ。私の顔より大きいぞ。でも、塩加減もちょうど良くて柔らかくてさっぱりしていて、結局食べきってしまいました。わはは。キャンティ1/4とアクア(水)で締めて約3,200円。満足!ちなみにカッフェはありませぬ。

Trattoria Sostanza Troia
 Via del Porcellana, 25R(サンタ・マリア・ノヴェッラ教会から3分ほど) tel; 055-212691 日曜休日

翌朝、ホテルのダイニングからドォーモのクーポラが見えることに気付きました。朝陽を受けてキラキラと揺れるクーポラ....胸がきゅんと鳴ります。
11年前に、初めてフィレンツェに来た際に入って以来のパラッツォ ヴェッキオ(ヴェッキオ宮)を見学してみました。あいにく塔の部分は修復中。フィレンツェでも、名所を始め道やら店やらあちこちで工事が盛んです。しかも一度工事が入るとこれが長い。
入口のセキュリティチェックを受け、中へ。この宮殿はかつてフィレンツェ共和国政庁舎として使われていて、現在も市役所として機能しているので見られる場所は限られていますが、どの部屋も見応えのあるものでした。(昔見たことはすっかり忘れてます。)
共和制時代に市民会議が行われていたという有名な五百人広間(右上)。壮大な壁画は圧巻です。500年前の、まだウフィッツィ美術館もない時代のシニョーリア広場が描かれたフレスコ画があるレオ10世の間。青地の壁に金の百合の模様が美しいお姫様の部屋のような百合の間(左下)。巨大な地球儀を中央に、世界中の地図が掛けられた地図の間(右下)。500年も前に、フィレンツェ公コジモ1世の命を受けて毎年1枚ずつ描かれたそうで、ヨーロッパや中近東などがかなり正確なのにはびっくり。監視員の女性に「日本もあるわよ」と言われて見た地図。確か北海道が九州の場所にあったような...とにかくめちゃめちゃな日本列島になってました。

▲中央市場の前の広場に面するトラットリア Za-Zaでランチを取りました。テラスもあるのでお天気のいい日はぜひこちらで。左写真は、ポルチーニ茸が載ったクロストーネ。クロスティーニが小さい薄いパンだから、当然クロストーネは大きいと思うべきなのに、ぼぉーっとして頼んだら、こんなにグラーンデ(大きい)であちゃぁー..... でも、この時期旬のフレッシュなポルチーニはやっぱり美味い!! パンのふちの固いところ以外はちゃ〜んといただきました。それと、今回4日目にして初めてパスタをいただきました。スパゲッティ アル ボッカローネという、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのトマトソース版で、美味しいけどモルト ピッカンテ(とっても辛い)!! ”ウナ ビッラ ピッコラ(小さいサイズのビールを1つ)”と頼んだら、ハイネケンの缶ビールが1本出てきたのにちょっと笑いつつも、しめて2,500円な〜りで満足満足。

そして、いざバーリへ!
初の国内線移動で、フィレンツェ空港からバーリ空港へ飛び立ちます。列車だと最低6時間はかかるところ、飛行機だとフィレンツェ〜ローマ〜バーリと乗り換えても3時間で行けるので、やっぱり早い。でも、フィレンツェ発の便が30分ほど遅れてもうひやひや。どうにかローマで間に合ってメノ マーレ(良かったぁ)。荷物もちゃんとバーリで出てきて、これにもほぉー.....。慣れたとは言え、やっぱりちょこちょこ心配だらけな国です。ほんと。

バーリ空港からホテルまではタクシーで約20分で約20ユーロ(2,600円)。日もすっかり暮れて薄闇の中、間もなく、波も高くうなるアドリア海が眼前に現れ、中世都市のフィレンツェから一転して様子の違う港町に入っていきます。大きな椰子の木もあちこちで見られ南国風の雰囲気。

今回のホテルは、色々参考にした結果、バーリで危ないと言われる旧市街からは離れていて駅から近い、ペンショーネ ジュリアに決定。「歩き方」にも載ってます。ペンショーネだから2つ星クラス。1泊52ユーロ(約6,700円)と経済的なだけに、そんな快適!というわけにはいきませぬ。シャワーも最初はあれれ?と探したら、私の苦手な壁固定型シャワーでした(苦笑)。
でも、オーナーのおじいさんは優しくてあったかくて居心地は良かったです。
 Pensione Giulia
 Via Crisanzio,12 (駅から約300m)
http://www.hotelpensionegiulia.it/

そのおじいさんにオススメの店を教えてもらい、ホテルからほど近いリストランテに行ってみました。港町バーリなんだから、やっぱり海の幸でしょう、ということで、まずミスト マーレ クルード(生のシーフードの盛り合わせ)と白のハウスワインをいただきました。見たこともないのも含めて貝が4種類ほどと小さいイカがこのように→。
うーん....美味しいとは思うけど、ちと臭い。右上のオレンジ色がちらりと見える貝、これは”海のトリュフ”というらしく、けっこう味も匂いも癖がありました。新鮮なんだか発酵してるんだかよく分かんない。一度ミラノで生牡蛎を食べてひどい目にあったことがあるくせに、けっこう無謀な私。はは。
ランチが効いてあまりお腹も減っていないので、次にフォルマッジョ(チーズ)の盛り合わせをいただきました。ポッキッシマ(ほんのちょっとしかないよ)!って言ったくせに、ペコリーノやグラナータ、モッツァレッラの3種類がまたてーんこもりで出てきて、おいおいと思いつつ、これがびっくりするほど美味しくて、ワインをがんがん飲みながら結局完食してしまいました。特にモッツァレッラのモチモチ感は最高でした。

私のテーブル担当のカメリエーレは、南系の彫り深いかっこいい顔立ちだけど、愛想はあまり良くない。南だから誰でも彼でも陽気なワケじゃないのね、と酔った頭でド素人さんみたいなことを思いつつ、チーズの旨さに感激して席を立つ。以上しめて23ユーロ(約3,000円)。店内は大層賑わっていて、みんなけっこうピッツァを食べてました。確かに美味しそう。店を出て振り返ったら、Pizzeriaとも書いてあって納得。

 Ristorante Pizzeria Bella Bari
 Via Roberto da Bari 141

さぁ〜明日は洞窟住居の町、マテーラです!

*Firenzeの過去の旅はコチラ!2000年7月2001年10月2002年4月2002年10月2003年2月
                  2003年5月