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<11/Marzo(3月)/2004> a Prato e Firenze <2004年3月11日(木)>

早朝、バチバチという激しい雨の音で目覚める。あちゃー....。
祈りもむなしく、チェックアウトする時間になっても一向にやまず、観念して部屋を出ます。昨日買い付けた商品やら、たまたま気に入って買った自分の洋服やら、なんだかけっこう重くなってしまい、しかも1泊用の荷物もあるし、傘も差さなきゃいけないし、うぇ〜〜ん(泣)。
とにもかくにも、駅までタクシーで行き、朝食はついてなかったので駅構内のBARでカプチーノとブリオッシュを食べ、8時25分発のフィレンツェ行きの列車に乗って、いざプラートへ。それにしても寒いっ。
「プラートって何があるの?」と、イタリア在住の人にも聞かれるマイナーな町のようで、私も実はフィレンツェに戻るついでにネタ探しのために寄ったくらいなもので...(^^;) そうそう、ビスコッティーニ(固いビスケット)で有名です!

▲プラート中央駅の1つ手前に、中心街により近いセッラーリオ駅というのがあり、ちょうどこの列車も停車したのですが、大きい駅じゃないと荷物預けがないと困る、と思い、結局中央駅で下車。しかーし.....うんとおっきぃ駅にもかかわらず、ボローニャ方面への分岐駅にもかかわらず、ない!窓口のおばさまに「お願い!重いの、預かって!」って無理矢理お願いしてみたけど、ノォーと冷たい。小さい駅でもちゃっちくてもコインロッカーがあったりするのに、なんでよ!
泣く泣く、まずはバスに乗ってサンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会前の広場で降ります。しかし、教会(左写真)はミサの最中のため、中には入らず。そして、すぐそばにインフォメーションがあったので、チッタ(町)の地図をもらったついでにダメもとで聞いてみました。「荷物が重くて大変なんです....ちょっと置かせてもらえないでしょうか...」同世代くらいのお姉様たち、とっても申し訳なさそうに、ノォー....。
こうなったら覚悟を決めて、観光するぞっ。目の前の要塞そのものの堅固なお城へ。ここはなんでも、バーリにほど近い高原に建つ世界遺産、モンテ城を作らせた皇帝が建てたとのこと。そういえば、バーリに行ったときにほんとはモンテ城に行きたかったのでした。形は違うけど、意味ありげな造作の雰囲気だけでも感じとこうっと。


▲ドゥオーモまでバスで行ってくれるかしらと淡い期待をもってバス停の待ち人さんたちに聞いたらば、「あんた、ドゥオーモなんてすぐそこよ、歩いていけるわよ」と親切なシニョーラが背中を押してくれました。エーン、重いよぉ....。
でも、確かに10分ほどで到着。白と緑の大理石の組み合わせに、ところどころ茶色の大理石が無秩序に入っているのが面白いファサードで、入り口上部には、フィレンツェの孤児院で見たテラコッタのメダイヨンが目を引きます。


▲内部にも緑色の大理石が柱やアーチに施され、とても斬新な印象を受けます。ただ、両壁が修復中なのか驚くほど何もなく真っ白。ここプラートがゆかりの地のルネッサンスの画家、フィリッポ・リッピとその息子フィリッピーノ・リッピのフレスコ画も多く残されているそうですが、なーんにも見られず。入り口近くの礼拝堂(右写真)には、何人もの人たちが門扉にしがみつくようにお祈りしていたのが印象的でした。

 
▲ドゥオーモ広場から南西に向いて伸びるメインストリートMazzoni通りをひたすら歩き、プラートの目的の1つ、ビスコッティーニの老舗屋さんに到着。ここのビスコッティは格別だそうで、これ以上荷物が増えるとどうなるか分かっているけど、やっぱり買わずにはいられない。1番小さくても500グラムサイズなので、1袋で我慢。6ユーロ(約800円)。ほんとにこれしか作ってないようで、棚にはこの青い紙のかたまりが山積みでした。お客さんも次々と入ってきて、2〜3袋買っていきます。
ちなみに、お味は評判通り!今まで食べた ビスコッティの中で1等賞です。これを食べるまではフィレンツェのリストランテ”カッミッロ”で出されたものが1等賞だったけど、みごとに抜きました。アーモンドの香ばしい香りが心地よく、かつ上品な甘みは、ヴィンサントにはもちろん、コーヒーやカフェラッテにつけても美味しい!そのままでももちろんブォーノ!プラートにこれだけを買いに来るだけでも価値ありです。
  ANTONIO MATTEI
 Via Ricasoli, 22(Mazzoni通りの続きの通り) 月曜お休み
もう少し、雨にも負けず腕にくい込む荷物にも負けず頑張ろうかと思ったさっきの気合いは、更なるじゃじゃぶりの雨風に無惨にもうちひしがれたのでありました....
滞在時間、なんと1時間半。本当は、ヨーロッパ各地のお菓子優秀賞を総なめしているという、噂のチョコレートケーキのお店も探すつもりだったのだけど....また今度!

列車で15分ほどでフィレンツェに到着。当然雨です。
でも、荷物をホテルに置いて、身軽になった喜びにガンガン買い付けをこなし、ふと、通りがかったドゥオーモの脇にすらりと建つジォットの鐘楼を見上げ、まだここには登ってなかったんだわ〜と、吸い寄せられるように入っていったのでした。なんとドゥオーモのクーポラへの入場料と同じ金額なのね(6ユーロ)。人気度は断然ドゥオーモの方が上だけど。
▲タイミングを逃してちゃんとしたランチも取っていないため(朝からカプチーノ2杯とブリオッシュ2個だけ...)、お腹がすいて力が出ない。へろへろになりながらも景色の美しさに励まされるようにして、1段1段を登っていきます。おおぉぉー、クーポラがこんなに間近に見られる〜!てっぺんには大勢の人がいて、やっほ〜っ!こっちもいいぞ〜って叫びたい気分。頂上からの景色も最高だい!(右写真)

▲心地いい疲れをひきずり、レプッブリカ広場まで出てカフェテラスで一服。空腹は夕食まで取っておくことにして、カンパリを1杯。こんなカンジでおつまみが何種類か一緒に出てきます。ナッツを狙う鳩たちと格闘しながら、雨上がりの広場をぼんやり眺める1人ぽっちのジャッポネーゼ〜♪
たまたまトルナブォーニ通りに面したストロッツィ宮を通りがかると、今日からボッティチェッリとフィリッピーノ展が催されているとのこと!ラッキー!当然ながら、ボッティチェッリの「春」や「ヴィーナスの誕生」などはウフィッツィ美術館にあるわけだから見られないわけだけど、それでも十分見応えありでした。フィリッピーノの作品も、プラートで見られなかった分やっと出会えたねという思いでじっくり鑑賞。撮影禁止のため、ストロッツィ宮だけでお許しを....7月11日まで開催されていますので、機会がありましたらぜひ!

 
▲さぁ〜待ってましたの夕食ちゃん。サンタ・クローチェ広場にほど近いリストランテに行ってみました。
リストランテとは言っても、とっても家庭的な雰囲気でくつろげます。特に、担当してくれたカメリエーレはF1のM.シューマッハ似で優しくて、それも高ポイント。今日はアンティパストなしで、まずはトスカーナ名物のスープ、”リボッリータ”をいただきました。ファジョーリ(インゲン豆)とキャベツやトマトなどの野菜が、姿形をとどめないくらいに煮込まれ、更にパンも入ってどろどろに。見てくれは悪いが身も心もほーっとします。セコンドには、もう既に癖になってる”ロンバティーナ”をいただきました。思った通りのでかさですが、ジューシーで美味い!!あっという間に平らげました。おまけに、隣のテーブルでおじいちゃんが食べていたアランチーノ(ライスコロッケ)みたいなのがやけに気になり、本当は2個入りのところを1個だけにしてもらって、それも食べちゃいました。いわゆる肉団子のトマト煮込みで、これまた美味。うぅー、さすがにぐるじぃー。
ドルチェは無理なので、食後酒に、この間ルチアに教わった温めたアマーロをお願いしてみました。ここではレモンが入って、ちょっと熱め。でも、これでお腹もすっきりするぞっ。

フィレンツェを始め、トスカーナの町のリストランテで”ヴィーノ デッラ カーザ(ハウスワイン)”を頼むと、大概それはキャンティです。1.5リットルの藁で包まれた大きなボトルで出され、好きなだけいただきます。最初はびっくりして「こんなに飲めなーい」と言ったら笑われました。

Ristorante del Fagioli(ファジョーリという名前だけあって、豆料理がよく出ていました)
Corso Dei Tintori,47 tel:055-244285
土日お休み

明日は、パドヴァに向かいます!

*Firenzeの過去の旅はコチラ!2000年7月2001年10月2002年4月2002年10月2003年2月
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