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<8、9/Marzo(3月)/2004> a Firenze <2004年3月8、9日(月、火)>

旅の準備は慣れてくると、うっかり何かが抜けるモノ。出発の朝、リムジンバス乗り場に着いた瞬間、財布を忘れたことに気が付きました。朝食のパンを買いに出たコートのポッケに入れたまま、別のジャケットを着て出てしまったのでした。。顔面真っ青。クルマで送ってくれた夫と、お互いに、「冷静に、冷静に....」と言い合って、頭をぐるぐる回転させます。
幸いにも、いつもお財布が淋しい夫なのに、この日に限ってダイアリーに2万円がはさんであった!そして私も、今回に限ってクレジットカードを1枚だけ旅用の別の財布に入れてあった!あ〜〜どきどき、メノマーレ(良かった)〜〜。

さて、2004年最初の買い付けは、またまた私の大好きなトスカーナ州がメインです。フィレンツェを拠点にルッカ、プラートをまわり、パドヴァヘあがってミラノOUT、というスケジュール。
そして今回はなんと!初ビジネスクラス体験で〜〜っす。
夫のJALのマイレージでアップグレードしたというわけです。むふふふ。。。
いやぁ〜本当に本当に快適でした。空港のラウンジ利用をはじめ、座席はもちろん、お食事からドリンクからもーステキステキ!何よりおしぼりサービスがありがたい。毛布も大きい。やめられませんなぁぁぁ、これは。
←食事風景。ちょっとした割烹屋さんのランチのよう。デザートもてんこ盛り!(隣にさぞかし格好いいエグゼな殿方が座るかと思いきや、さえない若造で、しかもデザート5種類全てをオーダー、他におにぎり、インスタントラーメン、アイスのサービスも全てご利用。けっこう引いちゃいました....)


定刻出発、ミラノ定刻着。フィレンツェへの乗り換え便もほぼ定刻発で無事到着。
今回の宿泊は、中央駅前のHOTEL ALINALI。タクシーで空港かtら約21ユーロ(約2,800円・深夜、荷物料金含む)。
ダブルベッドのシングル使用で、バスタブ付きで1泊90ユーロ(約12,000円)はありがたい。

HOTEL ALINARI
Largo F.lli Alinari,15 (駅からNazionale通りに入ってすぐ右手)
http://www.hotelalinari.com/

▲お約束の時差ぼけで、早朝4時45分にばっちり目覚め、待ちわびるように朝食スタートの7時半に部屋を出ます。朝食はごく普通のビュッフェスタイル。ちょうどダイニングの窓の真正面に、きらきら朝陽を受けるドゥオーモのクーポラが望めて、毎度ながら、フィレンツェに来た喜びをかみしめます。
まずは、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会横をアルノ川方面におりていき、オーニッサンティ教会を初めて訪れます。普通のパラッツォ(建物)の間に突然現るといった感じで、入り口に物乞いのおばあさんが座っている(よく教会前にはこういう方がおられます)ので、気が付いたという具合。内部は、全ての壁、天井が鮮やかなフレスコ画に覆われていて、思わず感嘆の声が漏れます。ここには、かのボッティチェッリが眠っています。


▲教会を一旦出て右側にある扉から芝生の美しい中庭に入ると、フレスコ画の残る回廊の角に、食堂への入り口があります。その食堂の突き当たりの壁には、後にダ・ヴィンチに影響を与えたと言われる、ギルランダイオの”最後の晩餐”が描かれています。広々とした白い食堂の奥から、圧倒的な迫力でもって迫ってくる....ダ・ヴィンチの最後の晩餐も素晴らしいけど、こちらもまた、食卓の様相や手前の人物の存在などによって、新たな感動を呼び起こしてくれます。この食堂は、月・火・土曜日の午前中(9〜12時)のみの開館です。

▲2002年の4月に見たとき(過去日記)には修復中で全面カバーがかかっていた、サント・スピリト教会。
すっかり美しくお化粧なおしされています。とは言ってももともとこの教会は、設計者のブルネッレスキが途中で亡くなったため、ファサード(正面)は未完のままなので、かなりあっさりした地味な外観。内部は外観にそぐわないくらい、三廊式の広々とした立派な造り。中央奥の豪華な祭壇も目を引きます。
ここからほどなく行ったところに、ルネッサンス期の多くの画家に大きな影響を与えたマサッチョやマゾリーノのフレスコ画が残るブランカッチ礼拝堂(カルミネ教会)があるのですが、なんと火曜日はお休み....ぐすっ。次回は必ず。

突然ですが、ここはアルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋、ヴェッキオ橋の上。貴金属や宝石店が軒を連ねていることでも有名ですね。
ちなみに各店のウィンドウはこのように、李朝家具を思わせるしつらえの板でガードされています。オープン時はその板を開き、クローズ時にはガラスをぴったり覆うように閉じられます。なんせ、扱っている商品は高価なものが多いですし。これが全て閉まった状態(早朝や夜)にこの前を通ると、また違った趣の風景が望めます。
▲4月11日のパスクァ(復活記念日)に向けて、町中既にパスクァモードでいっぱいです。パスティッチェリア(お菓子屋)でも卵型のチョコやお菓子がウィンドウいっぱいに飾られ、ファンタジックで見ているだけでワクワクします。あるカルトレリィヤ(文房具屋)では、卵型のキャンドルから、本当の卵の殻に絵付け色づけをしたオブジェ、オーナメント、あと卵に関連させて鶏グッズなど、たっくさんの商品が売られていました。
ちなみに、このようなアルミ箔に包まれた卵型(ほぼ実物大)のチョコは、パスクァシーズン問わず年中スーパーなどで見られます。今回、お土産プレゼントにしようといくつか持って帰ったのですが、手荷物に紛れてちょっとずつ割れと凹みが....(泣)。
開けて納得。皮(?)が薄くて空洞がでかい(笑)。中にはおまけの組み立ておもちゃが入ったカプセルが。しかぁし、おもちゃはどうしようもないくらい、ちゃっちいです。グリコ万歳。

▲プランツォ(昼食)に入ったのは、地元民が集うと評判らしいオステリアへ。店内は、ドライフルーツのディスプレイがてんこ盛りの不思議な雰囲気。アンティパストには、フェガト(レバー)のクロスティーニとサラーメをいただきました。火の通ったレバーがダメな私ですが、イタリアでいただくフェガトはまずOK。こちらも、クリーミィさがより食べやすい一品。パスタは、トスカーナ風ソースのファルファッレ(蝶々のカタチをしたショートパスタ)。黒トリュフ風味で何げに美味しい。ビールとアクァ(水)とカッフェでしめて21ユーロ(約2,800円)。
OSTERIA BELLE DONNE
  Via delle Belle Donne 16( トルナブォーニ通り中程からスパーダ通りに入って更に脇道)
  tel;055-2382609
▲日が傾き初め、赤みを帯びた光を受けたドゥオーモも素敵。
(右写真)3月8日は女性の日。男性が、日頃お世話になっている女性にミモザの花を贈る習慣があるとのこと。いいことだ!このコスメ店ではミモザのトワレやハーブ用品が売られていました。


▲フィレンツェ1美しい広場とガイドブックには書かれている、サンティッシマ・アンヌンツィアータ広場へ行ってみました。アーチが続く柱廊に囲まれて確かにきれい。でも、クルマがあちこちに無造作に駐車されていてちょっと台無し。広場に面して建つ孤児院美術館のアーチには、ブルーの釉薬が美しいテラコッタのメダル、メダイヨンが目を引きます。

1年ぶりにニーデとルチアと再会し、一緒に夕食に出かけました。5月にファミリーツアーで行ってとても気に入ったリストランテ、カッミッロへ。
2人とも若くないのでけっこう小食。サラミの盛り合わせと豚の背脂、ラルドをシェアし、あとは全員トリッパ(笑)。またこのラルドがオッティモ(最高)でした。脂身なのになんでこんなにさっぱりしてるんだろう。バクバクいただきました。
食後に、ルチアが教えてくれたアマーロ(リキュール)の飲み方。ちょっと温めてもらうとより美味しい!!これは目から鱗でした。
何とか会話も成り立って、ケラケラ可笑しくて楽しいひととき。
Sono molto contenta!!(とっても楽しかった)

明日は、念願のルッカへ!!

*Firenzeの過去の旅はコチラ!2000年7月2001年10月2002年4月2002年10月2003年2月
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