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<13/Marzo(3月)/2004> a Padova e Milano <2004年3月13日(土)>

5泊目にしてやっと朝まで熟睡できて、気分爽快!
ホテルの快適さに気をよくして朝食もかなり期待してたらビンゴ!いわゆるアメリカンスタイルのビュッフェで、スクランブルエッグまであってうれしーっ。ハムもチーズもフルーツも色々、ミニケーキも色々、とつい食べ過ぎてお腹いっぱい。


▲出発までに、予定通りサンタントニオ聖堂に行ってみました。途中から小さな川に沿うようにして20分ほど歩きます。朝の散歩にもちょうどいい距離。通りから突如大きなサント広場に出て、その向こうにどっかりと威厳たっぷりに聖堂が建っているのが見えます。聖堂自体はロマネスク・ゴシック様式なんだけど、いくつも浮かぶように並ぶクーポラがビザンチンなので、少し東洋的な雰囲気を醸し出しています。
中に入って更に圧倒されます。広さや造作もさることながら、この空気。中央の主祭壇の前ではちょうどミサ中で、それを取り囲むように作られた周歩廊には観光客や信者が普通に何人か歩いているのですが、よく見ると、周歩廊にいくつか作られた小さな礼拝堂でもそれぞれに祈りを捧げる人がいて、それがとてもとても真剣なのです。もちろん、イタリアのどんな小さな教会でも、いつも誰かが十字をきってお祈りをしていて、その風景は同じなのですが、なんだか更に気迫がすごいのです。そう、それはここがイル・サント(聖地)だから。イタリアで最も有名な聖堂で、世界中から信者が集まるだけに思いも半端じゃないんだと思います。ちなみに、内部は実は撮影禁止です。仮にOKでもとても撮影できる雰囲気ではありません。でも隠れてちょっとだけ撮っちゃいました。神様ごめんなさい....右上写真は多分第1礼拝堂。どの礼拝堂もそれぞれが独立した様式で存在感を放っています。

▲聖堂の1番奥には”聖骨箱の礼拝堂”の部屋があって、その名の通り、聖アントニオの骨箱や法衣などの遺品が遺されています。後で聞いた話では、ここには彼の”舌”も安置されているそうで、これまた不謹慎ながら見損ねたことを残念に思うのでありました。左上写真は、”聖アントニオの礼拝堂”。一際美しいレリーフ達に囲まれたこの堂の中央には、まばゆいほどの豪華絢爛な祭壇と棺(お墓)があって、その棺の前の一角にはたくさんの写真と手紙が飾られています。なんでも、聖アントニオは奇跡の聖人として有名だそうで、例えば事故でぐしゃぐしゃにつぶれた車の写真と共に”助かりました、ありがとうございました”らしきメッセージが書かれてあったり、本当にそれが聖アントニオの奇跡によるものなのかどうか定かではないにしろ、とにかくみんな感謝感激の嵐なのです。実際、棺の裏側に回ったとき、直接棺に触れて頭を深く下げ、真剣にお祈りをしている若い女性を見ました。余談ですが、昨日(5月19日)メル・ギブソン監督の映画”パッション”を観ました。イエス・キリストの最後の12時間と復活を描いたもので、あまりの凄惨さに全米ではR指定になっているとか。確かに凄惨でした。隣の女性がぐしゅぐしゅ泣いていたけど、とても泣けません。吐きそうなくらい苦しい2時間でした。カトリック教徒の人たちがこの映画を観れば、更に信仰心は深まるのでしょうか.....。私にはやはり理解しきれません。ただ、ロケの場所がマテーラなので、つい半年前に見た景色を懐かしく見られたのが1つの救いでした。
右写真は、聖堂向かって右手にある回廊つきの中庭。偶然見つけ、聖堂内の気迫に息苦しかっただけにほーっと息が抜けた瞬間でした。周辺には、巡礼地ならではのキリスト関連のお土産、グッズを売る露店や商店がたくさん見られます。
ホテルをチェックアウトしてパドヴァ駅に着き、ミラノに向かう前にヴィチェンツァに途中下車してMARIに会うことになっていたため、前日時刻表でチェックした通り9時48分発のIC(特急)に乗ろうと思ったら....ありゃ?出てない?なんで?既に窓口は大行列のため、急いで自動販売機でチェック。やっぱりない。しょうがないので次の10時24分発のICに乗ることにして、ヴィチェンツァからミラノへの切符もここで買っておくことに。ヴィチェンツァ11時11分発なのに、大丈夫かなぁ...また遅れるとまずいなぁ....

とりあえず定刻出発。ほーっ。時刻だけじゃなくて便さえ信用できないイタリアの列車。また1つ学んだぞ。
10時41分、ヴィチェンツァ駅到着。MARIとデニスと1年ぶりの再会を果たします。でも、たった20分、構内のBARで一気にしゃべって11時11分私は車上の人となる.....。ごめんね、MARI。次回はゆっくり来るからね!

▲13時ミラノ到着。今回のホテルは、中央駅から1つチェントロ寄りのRepubblica駅のそば。周辺にはパレスホテルなど五つ星クラスのホテルが点在しているリッチなスポットです。
  BAVIERA HOTEL
  Via Panfilo Castaldi,7 (http://www.hotelbaviera.com/)
  ダブルベッドのシングル使用、シャワーのみ、TV、ドライヤー、ミニバー、朝食込みで110ユーロ。
(左)ドゥオーモはこのように相変わらずの状態です。
(右)今や日本人にもすっかり有名、Luiniのパンツェロッティをお昼に食べました。相変わらず美味い!ただ、前々回にもちょこっとおやつに食べたのですが、冷めてて油っぽくて味が落ちたと思ってました。やっぱりお昼時の混み合ってるときの方が、揚げたてで美味しいようです。

 
ガリバルディ通りにOPENしてもう5年位かな?アジア雑貨のお店。その名も”URUSHI”。
本来漆は日本の伝統工芸なんだけど、漆器だけとか和物だけというわけではなく、その辺はアジア十把一絡げでエスニックなものも色々売られています。
何度も日記にもご紹介していますが、本当にここ数年、イタリアではアジアブームで和雑貨が増えました。リナシェンテデパートのB1Fにも、どーんと和食器コーナーが設けられています。すごく高いけど。
うれしいような、淋しいような....。
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▲ガリバルディ通りの一角。左は2年ほど前に撮りました。エンツォ・マリデザインのコンクリートの車止めがいくつも並び、片側には路駐車がずらり。それがこの1年ほどのお直しで、右のように石畳風に(撮影方向は逆からですが)。美観を損ねる(?)路駐はもう御法度のようです。車止めは捨てちゃったのかなぁ... 
夜は、NAMIと共に韓国料理を堪能。ミラノでもなかなか手に入りにくい韓国焼酎JINROをNAMIがいたく気に入り、しっかり店頭販売してもらってました(笑)。こうしてNAMIと日本語でべらべらしゃべって、醤油の香りのお肉やら野菜を食べていると、一瞬、ここはどこ、私は誰状態に陥ります。
明日も1日ミラノ、そして明後日の帰国前に近郊のヴィジェーヴァノまで足を伸ばします!


*Milanoの過去の旅はコチラ!2000年7月2000年10月2001年1月2001年4月2001年10月
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