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<10、11/Ottobre(10月)/2005> a Firenze e Urbino vol.1 <2005年10月10、11日(月、火)>

この度も、今年二度目の買い付けの旅を無事遂行できる運びとなりました。前回は2月。この8ヶ月間は本当に長かったーーっ。。。。もはや、イタリアの地に足をつけイタリアの空気を吸うことは、私にとって生きる支えと言っても過言ではありませぬ。無事に旅立てたことに、心から感謝。

さて、今回のルートを決めるにあたっては、1冊の雑誌に大きく影響されました。ソニー・マガジンズ発行の「Gokutabiイタリア イタリア好き、次はアドリア海へ」がそれ。ちょうどマルケ州は未体験だったし、よし、ここだ!ということで、フィレンツェを拠点に、ウルビーノとアンコーナを訪れ、その後、シエナと初めてのモンテプルチアーノ、最後はいつものミラノ、というルートに決定。そういえば、マルケ州には政府観光局公式日本語サイトなるものがあります。今回かなり参考にしました。それにしても、マルケ州、リキ入ってます。

10月に入ってから、イタリアでは全国的に雨が続いて冬のように寒いと聞いていましたが、ちょうど出発前夜の天気予報では、今後1週間は良好の兆し♪(まぁ、イタリアの天気予報はほとんど信用できないという問題点はありますが。。)
朝11時10分発のJALでパリ経由でフィレンツェに入ります。トランジットに2時間あるため、シャルル・ド・ゴール空港でコーヒーでも飲〜もうっと思い、カフェへ。(まだ貨幣がフランだった5年ほど前、リラしか持っていなかったため、カードでコーヒー代を支払ったらスキミングされていたという事件あり。ちょっとトラウマ。)
「あれ?ウン カッフェ ペルファボーレ(コーヒーを1杯下さい)って英語でなんて言うんだっけ?」と、思いっきり焦る情けないわたくし。。。おほほ。
あと、心配事項が”ロストバゲージ”。明日早速ウルビーノに泊まりで行きたいので、絶対絶対ロストは困る!
でも、ミニバスでエールフランスの飛行機のそばまで移動している途中、機体のお尻にトランクたちの山を発見。我がトランクもそこに発見。あ〜よかった。更に、フィレンツェ行きだけに、機内ではバリバリのイタリア語が飛び交い、フランス語と英語に緊張しまくっていた私もようやく心がほどけてきました。そして、2時間後、オレンジの灯が控えめに散りばめられたフィレンツェの町並みが眼下に見え、ようやく会えた喜びに胸がいっぱいになります。


▲タクシーで、フィレンツェ中央駅にごく近の、定宿となりつつあるペンシォーネ・MAISON DE CHARMEへ(夜間料金+荷物料金入れて約20ユーロ)。チェックインして、おっ今回もツインルームだ!と喜んだのもつかの間、明日からシングルルームに替わってね、とのこと。Peccato(残念)!こちらは料金がお安い(平均1泊60ユーロ)ペンショーネ。朝食は、予めお部屋に置かれたジュースやクロワッサンなどご自由にスタイル。でも、私はいつもBARに出て美味しいカップーチョと甘いパンをいただきます。
MAISON DE CHARME  
Largo F.lli Alinari,11   http://www.maisondecharme.it/


本日は、初マルケ州への旅!で、1泊分の荷物を持ち、ウルビーノへ向かいます。フィレンツェとウルビーノって直線で結ぶとけっこう近いのに、一旦列車でボローニャへ上がって乗り換えてペーザロまで行き、それからバスで行かねばならないので行くだけで半日仕事。7時8分の列車に乗るべく、6時50分にホテルを出ます。まだ外はほとんど暗ーい。
切符を買い、BARで朝食を取ったら時間ぎりぎりになってしまい、慌てて乗り込んだので打刻を忘れてしまいました。あちゃぁ。。どきどきしながら検札を待つも、結局乗り換えのボローニャまでだーれも来なくて、ラッキー♪
そういえば、切符の体裁が進化していました。ES(ユーロスター)やIC(インターシティ)などの特急クラスの場合、出発時刻に加えてなんと到着時刻が印字されるようになったのです。これはちょっと無意味じゃないのか!?(笑)。いやいや、これでもES辺りは随分改善されてますので、Buona idea(グッドアイデア)ではないでしょうか。

ボローニャからペーザロに行く列車まではトホホの40分待ち。
せっかくなので、ボローニャ駅の周辺をぶらぶら散歩。通勤、通学に駅へと急ぐ人たちが、町の風物・ポルティコ(柱廊)から次々にはき出されていくのを、ぼーっと眺めていました。それにしても寒いっ!息も白い!革コート持ってきておいて良かった。。。

ボローニャ8時56分初のレッチェ行きESに乗り、懐かしのリミニ駅を通りすぎる頃にはどんどん車窓の景色が変わってきます。200m〜500mほど先にはアドリア海が見え、周辺の建物もどこかリゾート地っぽい雰囲気に。
10時20分ペーザロ駅到着。バスチケットは、駅を出て右奥のバス乗り場のBARなどで購入できます。よくよく聞くと、ウルビーノへの普通便は55分かかって2.2ユーロ、直行便(1日5便しかありませんが)は40分で3.2ユーロ、と2種類あるとのこと。そこで時刻表をいただくのを忘れずに。帰りの便の時間も書かれてあります。
11時の直行便で、いざウルビーノへ!
一面緑濃い丘陵の中をプルマンはずんずん走っていきます。トスカーナの景色に負けず豊かそうな山々の連なりに、ついつい秋の美味しい食材達を浮かべてしまいます。じゅるっ。そして、城塞に囲まれた町に向かってずんずん上り、本当に40分後、ほとんど駐車場化したメルカターレ広場に到着。
町の入り口になるヴァルボーナ門は、堅固に物々しく町を守る城門そのもの。その先に続く坂道のにぎわいとの対比がちょっと面白く感じました。
▲その門から続くMazzini通りからほどなく、苔の生えた石階段の続く坂道が現れます。そこをひたすら上ってサン・ジョヴァンニ祈祷堂へ。坂道の終点で後ろを振り返ると、かの”ドゥカーレ宮殿”の塔がちらりと見えてなかなか乙な景色が。
この祈祷堂と、ほぼお隣のサン・ジュゼッペ祈祷堂は、2つを1人の管理人さんが見ているのでどちらかは閉まっています。あきらめずにもう一方の方をのぞいて鍵を開けてもらいましょう。

所々欠け落ちてはいますが、15世紀に描かれ、今も鮮やかに残るフレスコ画”聖ジョヴァンニの生涯”で一面覆われた教会の内部。
もう一方のサン・ジュゼッペ祈祷堂も、管理人さんの移動を待って開けていただきました。16世紀に漆喰で作られたプレゼピオ(キリスト降誕のシーンを人形などで表現した模型)があるというので、楽しみにしていたのですが、想像以上に大きい造りで少々驚き。浸食の進んだ軽石のようになった壁の洞穴の中で、独特の輝きをはなっていました。
一旦突き当たりのレプッブリカ広場に出て、ドゥカーレ宮殿の前にあるホテルにチェックインすべく、ぐるっとUターンするようにヴェネト通りへ。
こちらは、この町のドゥオーモ。町の建物のほとんどが15〜16世紀のものでルネッサンスな香りがぷんぷんするだけに、18世紀の終わりに建て替えられたネオクラシック様式のこの巨大な建物は、かなり浮いた印象。

▲このホテルは、前述の「Gokutabiイタリア」の雑誌にも出ていて、この回廊がすぐに目に飛び込むと、思わずフロントのお姉さんに「日本の雑誌で見たの〜!ここのカット、おんなじ〜!」とミーハーなことをはしゃいでのたまってしまいました。
回廊の右側がホテルの駐車場にもなっている中庭で、1日中光が差し込むとても素敵な空間です。お部屋も、たっぷりのツインサイズ(もちろんシングル利用)でバスタブもあり!朝食(11ユーロ)が別料金で1泊90ユーロ。venere.comで予約しました。(実は、朝食込みだと思ってましたが、後でよく見るとしっかりインフォメーションにも”Only Bed”と書いてあり、ちぃとショック。でも、泊まりたかったので良しとするのだ。)
  ALBERGO SAN DOMENICO
  Piazza Rinascimento 3
早速、町の探検です。
ここには、この地で生まれたラファエッロにちなんで作られたラファエッロ大学(多分けっこう大きい)があり、まさに学生の町、でした。大学に面したレプッブリカ広場のカフェや路上には若者達が一日中うじゃうじゃがやがや。少々落ち着きのない雰囲気がそこかしこに漂っていて、その点だけがちょっと残念。学生の休暇の時期に来た方がいいかも。。
レプッブリカ広場から北西に向かって延びるラファエッロ通りをどんどん上ります。これがけっこう急で、さすがの若者達もはぁはぁ言いながら上っています。とにかくここも、要塞都市ならではの坂の多い町で、みんなほんと健脚だぁーと感心します。お年寄りには大変そう。。
▲ラファエッロ通りの突き当たりのローマ広場から左に、城塞をつたうようにして歩くと小さな入り口らしき穴が。油断すると見逃します。ここから入って階段を上がると、アルボルノツ要塞に出て、その向こうにおーーっ、見えた〜〜〜!

ドゥカーレ宮殿が一望できます。町の大きさからすると割合的にはかなり巨大な建物なので、町を歩いていても一部はどこからか見えるのですが、全貌を望むことはきっとここからしかできないのでは、と思われます。
宮殿を囲む周りの建物も全て同じような土色で、ほんと月並みですが、500年前で本当に時間が止まってしまったような錯覚に陥ります。
通りのそこかしこからのぞける景色にはどれも、町自体の土色とマルケの豊かな緑色とのコントラストについ足を止めたくなります。

あぁお腹減った〜。でも、宮殿の中にあるマルケ国立美術館というメインイベントが控えてる〜。これだけ大きいんだから、きっと途方もない数のコレクションに違いない。。。諦めて、先を急ごう。

ということで、続きはvol.2へ!


*Firenzeの過去の旅はコチラ!2000年7月2001年10月2002年4月2002年10月2003年2月
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