旅日記(オススメレストランやホテル情報もあり) 今月のお土産プレゼント 店主のつぶやきBlog 店主のひとりごと イタリア語のお勉強中の方へ ミラノ情報・2003年〜2005年 美味しいレシピ満載です! リンク集 フィレンツェのホームステイをご紹介しています お買い物代行承ります 翻訳サービスはじめました 直接商品をご覧いただけます
 
HOME > 旅日記
 
 

<15/Ottobre(10月)/2005> a Firenze e Milano <2005年10月15日(土)>

昨夜あれから、ほろ酔いながらも夜中の3時頃まで商品や荷物の梱包の鬼と化し、今日は朝から駅前の郵便局へ。この毎度毎度の梱包発送作業、それなりにけっこう胃の痛い思いをしております。中でも梱包にぴったりの段ボール探しが最重要課題。大体どの町でも、午前中開店準備を終えた頃から、商品を出した後の不要な段ボールを店の前かゴミ捨て場に山積みにしていることが多く、その中から、丈夫そうで、かつ今回発送したい量に最適の大きさの箱を探して回るのです。ゴミの山の中で箱を引っこ抜いては大きさ強さを吟味している姿、大きな空箱たちをホテルまでずるずると引きずらんばかりに運ぶ姿は、まさに怪しいジャッポネーゼ。フィレンツェから発送することがほとんどなので、どの辺に好みの箱が捨ててあるかも大体分かるようになってきました。そんなこと、普通知りたくないっか。

さ、ひと仕事終えて、11時過ぎの出発までフィレンツェ巡りといきませう。前日の日記にも書いたように、「世界美術館紀行」で紹介されていたバルジェッロ国立博物館に直行します。
面する通りの幅が狭めなので、博物館のシンボルでもあるヴォロニャーナの塔を見上げて撮影するのもちょと大変。あそこには登れないのかなぁ....(もういいってば)。


▲13世紀半ばに建てられた当初は行政長官庁舎として、また16世紀半ばには検察庁庁舎として使用されていたそうで、何となくかくしゃくとした雰囲気の佇まい。三方を柱廊に囲まれ、壁には様々な紋章のレリーフが無秩序に飾れている趣のある中庭。

ちょうど、ドナテッロの天使像、”L'Amore L'Attis”の修復が完了したばかりのようで、中庭からすぐの広間で特別展示されていました。(2006年1月8日まで)
内部は全て撮影禁止のため(監視の目がかなり厳しい...)、諦めてひたすら鑑賞に浸っておりました。正直、彫刻という芸術の素晴らしさがイマイチよく分からないまま今に至っているのですが、ここに来てようやく少しだけ実感。特にドナテッロのブロンズ像のダヴィデもAmoreも初めて本物を目にしたのですが、何度も何度も像の周りをくるくる回って眺め続けるくらい、心が引かれました。

あと、ブルネッレスキとギベルティの”イサクの犠牲”。1401年にフィレンツェの洗礼堂の北側扉のブロンズ装飾のコンクールで最終審査に残ったオリジナルですが、前述の番組で、彼らの当時の環境や実力、性格、それぞれの作品の特徴や表現されていることなどが詳細に紹介されていたので、それをこの目で確かめるべく、長い時間見入っていました。私の場合、たまたま見た番組で出会った情報ですが、こんなふうに事前に見たいモノについて予習してその作品を観ると、美術や芸術鑑賞は何倍も楽しくなりますよね。当店でも、フィレンツェ美術のガイドブックを多数取り揃えておりますので、ぜひお役立てを!(ちゃっかり)
他には、3階の各部屋に飾られた独特の青色を放つ彩色テラコッタたちが圧巻です。結局、全て観てまわるのにたっぷり1時間はかかりました。

▲やっぱりこれも改めてしっかり見ておかないとね。結局、コンクールでブルネッレスキに勝ったギベルティが制作した、洗礼堂の東側の扉”天国の扉”(複製)。いつもこの前は人だかりが絶えませぬ。細長い枠どりの中にいくつか人の顔の彫刻が飛び出しているのですが、その中にギベルティ自身の顔もあるそうな。果ていずこに.....。

11時14分発ESで、最後目的地ミラノへ。
隣の席には、上質のスーツに身を包み、おしゃれな眼鏡がよく似合ったスキンヘッドのビジネスマンイタリアーノが既に座っていました。私の重すぎる荷物を上げるのを手伝ってくれた時も、とっても知的なスマイルで、こういう人だったら声かけられてもいいわ〜ん♪なんて思って待っていたけど、PCを開いた後はひたすら仕事(多分)に没頭してしまって、なーんにもないまま14時過ぎミラノ駅到着。田丸公美子さんのエッセイのようなことにはならないかっ。

今回のお宿は、ここも定宿になりつつあるホテル・グラン・ドゥーカ・ディ・ヨーク。立地も部屋も価格的にも満足度高し。
そういえば、ホテルまでのタクシーで初めてNAVIを見ました。住所さえ言えば、どこへでも確実に連れてってくれる頼もしいイタリアのタクシーですが、時代の流れで必要になってきたのでしょうか、それともただの嬉しがりか。
 

我が「ミラノ情報」で美味しいジェラート屋さんとして紹介されていた、ワグネル駅近くのジェラテリアに行ってみました。近づいていくほどに、ジェラートをなめなめ歩いている人が増えていきます。
早速私も、大好きなノッチョラート(ヘーゼルナッツチョコ)と、珍しいマスカルポーネチーズの組み合わせで。てんこ盛りでも1.65ユーロ(230円)なり。
確かに!美味い!あぁ幸せ....

夜はNAMIと待ち合わせて、お寿司屋さんに行ってきました〜♪
イタリア人にもかなりなじみ深くなってきたお寿司ですが、ここはミラノですから、お寿司屋=おしゃれでなくてはいけませぬ。かどうかは知りませんが、実にたっくさんのミラネーゼたちが、デートにパーティーにビジネスシーンにと楽しんでいました。おしゃれなだけで味はねぇ...という心配は無用。ネタは新鮮でお刺身もお寿司もとっても美味しくいただけました。しゃりはお酢が入ってないため甘めですが、握り方もちょうど良し。さすが、寿司職人責任者が日本人なだけあるわ(CREA情報)。更に、焼きうどんにエビフライも食べてみたけど、どれもほんとに、イタリアで食べる和食とは思えないくらい完成度が高くてやっぱりうれしくなっちゃう〜。
でも、隣の若いカップルたちは、どうも初めてのようで、頼んだものがどういうものか分からないまま冒険心で食べてる様子。天ぷらも、お互いの顔を見ながら???な顔して食べてるので可笑しくて、NAMIが丁寧に説明したら、納得していました。それにしても、9割方のイタリア人が器用にお箸を使っているのには感心します。

Maru
Viale Sabotino,19 (地下鉄3線のPorta Romana駅そば)
tel: 02-58328501 土昼、日休み 食事は20時〜それまではカウンターでアペリティーヴォ(食前酒)をいただけます

ここで残念なお知らせが。
NAMIが年明けにもイタリアを離れることになってしまいました.....。なので、これが最後のチェーナ(夕食)なのでした。あぁ淋しい....。
よって、好評連載中の「ミラノ情報」も、水面下で人気だった「お買い物代行」も、当分の間中止となります。
うぅぅ....やっぱりミラノにNAMIがいるぅと思っただけで、私のミラノ滞在はどんなに心強かったことでしょう。
Pazienza(しょうがない).
Ci vediamo ! NAMI ! (また会おうね!)

明日はヴィチェンツァのMARIを訪ね、あさって帰国の途に付きます。

*Firenzeの過去の旅はコチラ!2000年7月2001年10月2002年4月2002年10月2003年2月
                  2003年5月2003年10月2004年3月2004年9月2005年2月
*Milanoの過去の旅はコチラ!2000年7月2000年10月2001年1月2001年4月2001年10月
   2002年4月2002年10月2003年5月2003年10月2004年3月2004年9月2005年2月